【PUBG】PJC本戦チームを可視化してみる#2
こんばんは。ついに国内本戦が始まりました。
撃ち合いのワクワク感がグンとあがり、観戦勢としてはすごく面白いです。
本戦始まっておりますが、予選の上位出場チームに関する可視化と安全地帯に関する簡単な分析をしてみましたので、#2として投稿したいと思います。
(#1をまだお読みでない方、良ければ以下からご覧ください↓)
それではまずはチームの振り返りからしていきます!
◆メイデン(MN)
まず取り上げるチームは本戦1試合目でWeekly Final進出を決めたメイデンです。予選では4位で決勝を突破、本戦進出を決めました。
MNは前回紹介したMRNと同様、スタッツ上でかなり目に付くチームです。
アイテムの使用率が軒並み高く、予選決勝において手榴弾、スモーク、フラッシュ、火炎瓶の投擲数が1位でした。
特定のアイテムではなく全投擲アイテムTopなんです_φ(・_・
ブーストの使用回数も全チーム1位なので、撃ち合いを有利のするための準備を徹底しているチーム…という印象を受けました。
そのほかの特徴ではチーム単位の総リバイブ回数がワースト3位(9回)だったりします。
個人スタッツではTeammate指標の平均値が上位チームとしては低く9位ですので、個々人の判断力で撃ち勝っていくチームという感じでしょうか。
(↑Teammateは低いですが、Utilityが高く平均値が2位です)
またMAP別においてErangelの平均順位が4.5位、全チームTopです。
この傾向はターム1の予選でも見られ、グループBでの最終順位は3位ですが、Erangelでの平均獲得順位はグループ内で最も高い結果でした。
本戦でもErangelで見せてくれる…と思ってましたがやはりでしたね!
WWCDのルールでも強さは変わらず!
前回からそうですが意外とチームの色が如実に出ていて面白いです♫
◆MGC(松井ゲーミングクラブ)
続いて5位で本線突破を果たした、松井ゲーミングクラブです。
MGCについては大会直前にSSTとの対談記事がnoteに出ていて、選手の人となりがとても見える記事だと思うので是非ご覧ください。
総合ptでは上位4チームとはやや開きがありますが、順位ptを伸ばして上位へ食い込みました。20試合を通しての平均獲得順位は6.3位で全チームTopです。順位のばらつきも小さく二桁順位をとったのは1度だけでした。
キルの太陽がSSTであるとすれば、生存の太陽はMGC!という感じでしょうかd( ̄  ̄)
キルptは全体で8位となっており、伸び代の部分と思われます。
ただ誰がキルを取っていたかまで詳しく追ってみるとFeaven選手がMGC全キルの約半数を占めていました。
チームのキルptへの貢献割合が4割越えなのはMGC_Feaven選手(46.27%)とA5_Litt1eKing選手(40.54%)のみです。MGCのポイントゲッターですね〜
決勝でもその屈指の安定感を活かし、WWCDルールへの適応を期待したい要注目なチームです!
◆off-topic
さて、大会のチームに関する内容はここまでです。
最後にオフトピックとして、本戦を眺める上で参考になる?
PJCに関わるデータで遊んだ内容を紹介しようと思います。
今回は「安地の寄り方と順位の関連性について」です_(┐「ε:)_
安全地帯は試合毎にランダムに区切られるわけですが、当然中心部に近いチームもいれば、エリアから離されるチームもいるわけです。
この安全地帯までの距離、順位に影響するのか疑問です。
Phase5とか6まで行くと中心に近いのは勝ちやすそうですが、序盤中盤だとどの程度有利に働いているんでしょうか?
そしてこれは数値に置き換えることが可能です。各チームの中心までの距離と最終順位を回帰分析すれば、1m近いと0.XXの値分、順位が1に近づくみたいなという数式が出せるはずです。
もちろん順位を決定づける要素は、各局面で占拠した集落の守りやすさ、視界の広さ、周りのチームの分散状況など書ききれないレベルの複雑な要素で構成されており、かつプレイヤーは常に最良の選択をするわけではないので、シンプルに一要素の関連性では表現されない可能性が高いですが、じゃあ序盤・中盤の動きって最終順位に意味ないの?っていうのをテーマに数字から分かることを示してみたいと思います。
分析アプローチは
①安全地帯までの距離(各フェーズ開始時点、終了時点)
②キル数、チームの残り生存人数
③最終順位 or WWCDを取ったかフラグ(1/0)
に絞り、有意差検定と回帰係数を明らかにしたいと思います。
終盤はムーブ以外の変数が重要になると分析しなくてもわかるので、
第3フェーズまでを分析範囲とし、MAPは今回はエランゲルに絞ってみます。(=データ量はPJCターム1予選決勝のErangel10試合です)
まず分析のためのデータ用意です。
データ準備は仕事だとダントツで面倒でやりたくないですが、PUBGに分析だと趣味だからなのかそんなに嫌じゃないのが不思議です_(┐「ε:)_
レコード数は144レコードなのでサンプル数としては最低限担保ですね。
(↑このデータ自由に使って遊んでください!)
まずt検定をしてみます。
実際は10試合しかなかったPJCの試合が仮に無限回試合をした場合に、ドン勝チームのPhase1までの安全地帯までの平均距離と非ドン勝チームの安全地帯までの平均距離に差があるのかを検定してみます。
分かりやすくいうとドン勝チームとそうでないチームでPhase1での距離が違う可能性がどれくらいあるのかを検定しています。
data: Winner_team$Phase1_Distance_op and Loser_team$Phase1_Distance_op
t = -2.2155, df = 11.738, p-value = 0.04729
alternative hypothesis: true difference in means is not equal to 0
95 percent confidence interval:
-1472.67523 -10.48266
sample estimates:
mean of x mean of y
1587.000 2328.579
検定結果はp-valueが0.04なので帰無仮説を棄却、安置が寄ったチームがドン勝を獲る可能性も高いことがデータからわかりました。
競技シーンでも近い方が有利に働く可能性が高いので、やっぱり運も重要ですね。そしてそこがPUBGの醍醐味です〜
ちなみにPhaseのほかのタイミングで見るとこんな感じです。
統計学では5%より偶然である可能性が高いときは、偶然と見なすのでPhase1以外の安全地帯の寄りは順位に影響してるとは言い切れないと結論づけることができます。
直感的にもPhase2とかは際ムーブを積極的に採用するなどもあるので順位には関係しにくいと言われても違和感ないかなと思います。
では次に影響があるという結果がでたPhase1の中心までの距離に関する、
偏相関係数をを出していきましょう。
Coefficients:
Phase1_Distance_op
1.748e-05
偏相関なので、ほかの変数が影響しない相関関係になっています。
そのため実際の試合ではほかの変数が最終順位にも影響するんですが、その影響は排除し、あくまでPhase1との関係性のみを見ています。
あくまでPJCターム1決勝の16チームの環境、メタでという注意書きは付きますが、安全地帯に0mから1m離れるごとに順位が0.0001748位分、1から離れていきます。1000m離れると0.01位分、中心にいるチームより損ということです。わりかし大きい影響度合いではないでしょうか。
最後に1~0で相関係数を指標化するとこんな感じです。WWCD_flagの相関係数は納得感があります。(各列が何の数字なのかは、元データのcsvをダウンロードの上ご確認ください)
◆まとめ
いかがでしたでしょうか。
本戦の試合の合間合間に簡単に分析をしてみましたが、もう少し図などでわかりやすくできたなあと反省しています。。
また、文字量が多く読みにくい記事になってしまいました!すみません。
今後は読みやすさも重視してトピック一つに絞って投稿するなど、
まとめ方も改善していきますので、温かく見守って頂けると嬉しいです。
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また本戦についてもコンテンツ化していきますので、よければ引き続き読んでもらえると嬉しいです!
それでは本戦も全力応援で楽しみましょう〜!