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食は、時代を超えても
私の1番好きな小説を紹介します。
髙田郁さんの『みをつくし料理帖』という本です。全10巻。
こちらが第1巻の『八朔の雪』です。
出会い
江戸時代のお話です。上方の少女・澪が、江戸で料理人として成長していく物語です。
もともと歴史ものには興味があったのですが、中高で習った程度なので知識はほぼ皆無。時代小説もほぼ読んだことがありませんでした。
また私は食に関わる大学に通っています。
食×歴史。
まさに私にうってつけの本でした。
澪ちゃんが料理を作るたびにたくさんの人の心を動かす。それは、澪ちゃんが一生懸命にその人たちのことを思って、材料や作り方にこだわっているから。
澪ちゃんの心の温かさに何度心を掴まれたことか…
私が1番印象に残っている言葉
「食は、人の天なり。口から摂るものだけがひとの身体をつくる。」
まさに大学でこの勉強をしているので、本当にその通りだな、と。
澪ちゃんがこの言葉を軸にしていたように、私もこの言葉を忘れずに、そして現代に生かせるような就職先を見つけていきたいと思っています。
そして澪ちゃんみたいに、どんな困難でも逃げずに立ち向かい、食を通してたくさんの人に喜んでもらえるような人になりたい、と強く思えた本です。
思わず作ってみたくなる!&恋も…?
料理人のお話。なのでもちろんたくさんの料理、食材が出てきます。1つのお話だけでもたくさん出てきます。
とはいえ江戸時代のお話なので、私にとって知らないものがたくさん出てきました。その度に検索して…と読んでいました。なので食の知識がつきます。
また文庫本の巻末には、お話に出てきた料理のレシピが掲載されています!ちゃんと現代でも作れるよう、レシピによっては電子レンジやオーブンで対応されていたと思います。
作者の髙田さんが毎回作って掲載しているそうです。いやぁ、尊敬…
いつか私も作りたいとは思うのですが、なかなか機会がなく… いつか挑戦します!
あとは女の子なんでね、恋エピソードもあります。
たまに出てくるからこそキュンとしてしまいます…♡
私は電車で読んでいたら泣きそうになりましたので…
心温まる小説です
本当に大好きな小説です。
ちなみに映像化もされています!特に今年10月には映画化も決まっていて、とても楽しみにしています^^
ご覧いただきありがとうございました!