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ワープアから見た税金① まだ戦える編
各種税金・社会保険・年金など、ホントお上の乱獲は容赦ない。にもかかわらず、ほとんどの人は取られる割合のエグさを考えたこともない。まあこれは当然と言っちゃ当然で、だいたいは自動的に納税が済むよう、無自覚徴収システムになっているからだ。
強制的に巻き上げられるお金の痛みは、自分で計算して自分で申告しないとわかりにくい。また、その痛みの種類も年収によってガラッと変わる。金持ちが感じる痛みと貧民が感じる痛みは、量もそうだが質も異なる。
ワープアと呼ばれる超絶貧民勢になってみた時、この層ならではの苦しみがよくわかった。かのニートの名言「働いたら負けかなと思ってる」は、ある意味その通りなのかもしれない。いや、むしろワープアをやるぐらいなら、非課税世帯まで生活レベルを落とした方が健全に過ごせると思っている。
ワープアで暮らすなら、ワープアにとってどの税金が本当の脅威なのか、ちゃんと知るべきだ。そこでまず今回は、ワープアにとってそこまで恐ろしくない、比較的フレンドリーな税金をまとめてみた。
※前提条件
・ワープア視点
・独身
・年収0~200万の給料生活
・2023年時点でのお話
・税金と呼ばないモノも含む
まだ戦える編
終生の友・雇用保険
失業に備えてぶんどられる保険料
税金を語ると言っておきながら、いきなり税金ではない。とはいえワープアにとってダントツで被ダメが少ない上に、失業すると味方になってくれる神のような存在なので最初に書く。
雇用保険はマジで凄い(語彙力)
まずその毎月の保険料。ビビるほど少額。ワープアの給料なら月1000円を超えることもない。せいぜい300~600円とかそんなもんだろう。年間で考えても10000円以下で済む場合がほとんど。
仕事を辞めると、失業保険とも呼ばれるようになるこの保険は、こんな少ない保険料にもかかわらず、バグみたいな大金でお返ししてくれる。具体的には、たった1年間数千円程度の支払いで、30万超えのお金が現金で返ってくる。(数回にわけて)
しかも生活保護と違って厳格な審査があるわけじゃない。もちろん手続きや条件はあるものの、支給要件に該当していれば何の苦もなくもらえる。自分の都合で退職してようが、過去に何度も失業給付を受けてようが、やることやればスンナリもらえてしまう正に神制度だ。
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