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指が変!腕がおかしい!頻発する「絵の不整合性」の修正法【AIイラスト・チューニング_002】

今回は今回は絵の加筆・修正についてです。AIが生成したイラストの加筆・修正で一番多いのは、なんといっても「絵の不整合性」を補正する場合です。不整合性とは「指の本数がおかしい」、「足の生え方が不自然」というような、AIの生成するイラストによく発生する問題を指します。
今回は「かなりいい感じのイラストなんだけど、腕が一本多いのよね」というパターンと、「ちょっと手の生え方混乱してるね」というパターンの修正例をお届けしますです。

▶雰囲気いいんだけど”第3の手”が邪魔よね

こちらがAIが生成してくれた絵です。基本的にはいい感じなんですが、見てのとおり右手が一本多い…。
というわけでボツ! とするにはちょっと惜しい気もする絵だったので、2つの右手のうち下側の手を消す修正をしようと思います。

こんな感じで修正。手を削除した部分に背景も加筆しています。こういった削除系の修正はいわゆる「消しゴムマジック」的なAIツールでもできますが、このぐらいであれば手作業でやってもそれほど時間もかかりませんし、手作業でやった方が綺麗に仕上がります。

▶ついでに気になる部分も加筆・修正

この他にもいくつか気になる部分があったので同時に修正してしまいます。

①先ほど修正した余分な手
②いまひとつ胸のシルエットが気に入らない
③腰のあたりがごちゃついていてよくわからない
④指のカタチがいまいち

という感じで、まあ放っておいてもいいような部分なんですが、ついでに修正してしまうことにしました。
というわけで修正後がこちらになります。

各所、こんな感じに修正を入れました。最後に画角の調整として、photoshopのアウトペイント機能(生成塗りつぶし)で掲示板の左側を描き足して全体のバランスを整えています。

▶どっちの子の手かこんがらがってるんだよね

次は登場人物二人が仲睦まじく寄り添って腕を絡めたら、なんかこんがらがって変になっちゃったよ、というパターンで、これもわりとありがちです。

こちらがAIさんが生成してくれた元稿です。ふたりが重なった部分でAIさんがこんがらがってしまったようです。
でも「これじゃ使えんボツだ!」とするにはちょっと惜しかったので、腕の向きを変える修正をすることにしました。

腕を切り抜いて反転コピーします。そして元の腕を塗りつぶして消します。消し修正は割と粗めでも上にコピーした腕をかぶせていくので大丈夫かと思います。

腕をわりと短めに調整しているのがわかりますね。
さらに右側の空白をアウトペイントで埋め、色味を調整して完成です。
こんな風に、けっこう力業でイラストを作っているのです。


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黒猫さん
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