8/21 対義語ってなんだ?

 友だちから「対義語がない言葉ってどんなものがありますか?例えば弱冷房車とか…」と聞かれて、対義語がない言葉ってなんだ?そもそも対義語ってなんだ?といろいろ考えてみた。

 対義語とは「意味が反対になる・対照になる語」のことだ。これをもとに対義語がない言葉を探してみるも、なかなか思いつかない。

 そこで逆に対義語にはどういう種類があるか考えて、それに当てはまらない言葉を探してみることにした。対義語には大きく3種類(ダブりあり)あると思う。

①何かの観点で対立関係にあるもの
ex1: 太陽⇔月
→昼夜でみたときに対立関係にある。

ex2: iOS(iPhone)⇔Android
→携帯のOSで対立関係にある。

ex3: 冷房⇔暖房
→エアコンの機能で対立関係にある。

②何かの尺度で対称の位置にあるもの
ex1: 100 ⇔ -100
→0を中心として対称

ex2: 強い⇔弱い
→(力が)普通を中心として対称

③否定の接頭語がつくもの
ex1: 有利⇔不利
→否定の接頭語「不」がつく

ex2: 確定⇔未定
→否定の接頭語「未」がつく

[コメント]
・「〇〇以外」という言葉は2語以上なので対義語とはしない。

・③については①②とダブる部分があって分けるか悩んだけど、こっちの方が個人的にわかりやすいので分けた。


 対義語の種類を把握できたので、本来の目的である「対義語がない言葉」を考えてみる。

①②③にあてはまらないものであれば良いので、以下のようなものが簡単に見つかった。

(a)対立関係がない名詞
ex: パソコン、時計、古賀

[コメント]
・対立関係は一般的に認知されているものに限定。例えば「時計の反対はナスだ!」と言ってる人がいても一般的でないので無視します(大声)
・固有名詞で探すとみつかりやすい。

(b)何かの尺度の中心にあたるもの
ex: 0

[コメント]
正直0以外思いつかなかった。普通⇔特別、ちょうどいい⇔極端みたいな感じで、尺度の中心にあるものも対義語があるケースが多い気がする。


 この結論を友だちに伝えてみると、「①の対立関係が無理やり作れちゃう以上、対義語がない言葉なんて無いかもね」ということだった。確かに一理あるけど、この対立関係は「一般的かどうか」ってのがやっぱり大切で、上で書いた時計⇔ナスは対義語とは言えない。一般的っていう概念もかなりあやふやだけどね

 最後に余談で、弱冷房車に対義語がないように感じるのは、それぞれ対義語が存在する「弱」と「冷房」が複合してるからだと思う。両方対義語を取るなら弱冷房車⇔強暖房車だし、でも感覚的には弱冷房車⇔弱暖房車な気がする。考え方によって対義語が複数できちゃうから意味わかんなくなる!やめて

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