一分で読めるクソ小説「お前が怖い」
村の若い者の寄り合いのさなか、ふとだれが言い出したか、自分がどれだけ狂っているか自慢が始まった。
「俺が一番くるってるな、この間歯ブラシの毛の数数えた」
「そんなのたいしたことねえよ、俺なんて3年物のシリアル食った」
「てめえらはやることがだせえ。俺なんて親のクレカでガチャまわした」
「俺が本物のクレイジーだ。ミックスペーパーごみに同人誌の在庫を混ぜた」
みながそう口々にいっているとその中の一人がこういった。
「お前らは本当にくるってるな、俺なんて正気でぜんぜんくるっているところなんてねえよ」
鼻息あらくいう若者に周囲のものは
「そんなこといったっておめえだってちょっとくらいおかしなところはあるだろう?」
「そんなことをいって口だけじゃねえのかい?」
口々にそういわれるとさすがの男もバツがわるそうに
「いやたしかに俺にもちょっと変わったところはあるな…」
「なんだなんだ?」
「はやくいってみやがれ」
周囲がはやし立てるので男もしぶしぶ口を開いた。
「俺は徹夜のテンションで何の気なしに作ったあの泣き系のエロゲーの濡れ場で流れてる妙にさわやかな曲を集めてCDに焼いた俺コンピレーションアルバムがこの間17枚目になった」
「「「オマエが優勝」」」