反砂怪文書
*この文章はフィクションです。実在の人物とも非実在のVR存在とも関係がありません*
青い色の髪のねずみはゆっくりとしゃべりだした。
「私はね、何も反お砂糖っていうのはこんなところでいちゃついてんじゃねえよってことを言いたいわけじゃないんだよ」
「ここは自由な世界だ。まだ何も定まってない危険だが魅力的な荒野だ。ここではいまだに人類が経験してないものが生み出され、形になる可能性がある。そんな中で特定の相手に特定の感情が芽生えたらそれを既存の愛だの恋だのに当てはめる必要はないと思う。その中で砂糖という概念が生まれたこと自体はとても面白いとは思う」
「問題はそこからだ。その概念が波及し、一般化していったとしたらそれは結局現世の恋愛となんらかわりはない。できないものは落伍者のように扱われ、興味のない者たちも無理に駆り立てるような雰囲気が形成されるだろう。僕はそれを危惧しているんだ」
「あなたたちがここで築き上げた関係はあなたたち自身で名前を付けて大事にすればいい。皆が皆、砂糖という概念に自分たちを押し込めればそれはいずれ誰かに窮屈な思いをさせてしまうだろう。僕が危惧していることはそういうことなんだ」
「本音はどうなんですか?」
「聞くなよ!!!! 察しろよ!!!! 俺だって誰かに選択されてみてえよ!!!」
うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
「「?!?! ベヘリットが!!!!」」