どのコミュニティにも、「パイセン」と「お姉さん的存在」がいる

世の中は、友達数人のコミュニティによって成立しているといっていい。
そのコミュニティが明るいか暗いかは関係なくとにかくコミュニティというものは必ずある。

そのようなコミュニティにおいて、必ずと言っていいほど「パイセン」というあだ名の男性と「何でも相談できるお姉さん的存在」の女性がいる。

男のコミュニティにおいて絶大な信頼を寄せられる存在。
それが「パイセン」である。

「パイセン」は、あだ名カーストがあった場合、Sランクに位置する。
なぜなら「パイセン」と呼ばれる人には、必ず「パイセン感」の溢れるエピソードが男達の中で語り継がれているからだ。

私の友達にもパイセンという人がいるのだが、その人もいくつもやらかしたエピソードを多く持っている。

男はやらかしたエピソードが大好きだ。

「パイセン」は、自分ができないような躊躇するような恥ずかしいことまでやり抜き、爆笑をかっさらうのだ。

男の世界では、恥じをさらしてでも面白いを貫く男が「最高にかっこいい」とされるのだ。

これがパイセンがパイセンたる所以である。


一方、女性のコミュニティには、「何でも相談できるお姉さん的存在」が必ずいる。
突然だが、自分のコミュニティに「お姉さん的存在」がいる人は今すぐその人に感謝を伝えるべきだ。

「お姉さん的存在」は、おそらくすごく頑張って難しい女性コミュニティのバランスをとっている。
自分の顔や雰囲気がコミュニティ内の友達と比べると大人っぽいがために、縁の下の力持ちを自ら引き受けている。

そして、あなたたちは「お姉さん的存在」にあやまるべきだ。

「なんでも相談してごめんなさい。」と。

女子のコミュニティが崩れるのは、大抵恋愛関係だ。

その際、コミュニティが崩れるか立て直すかは、「お姉さん的存在」にかかっている。

それぞれの相談に乗り、各々に「あんたは悪くない」と言ってまわる。
とんでもない仕事人だ。

しかし、この大役を成し遂げながらも「お姉さん的存在」は寂しい気持ちになっていることをみんなは全く気付いていない。

「自分はその恋愛のいざこざに入れていない。」
これは、女性としての不戦敗を意味する。

「お姉さん的存在」に相談する人に想像してみて欲しい。

何でも相談できるというのは、「この人には恋愛の全容は知られても問題ない」という安心感があるということだ。
つまりそれは、「あなたは絶対にこの恋愛のいいざこざに関与してないよね?」と言っているようなものだ。

みんな口にはしていないが、おそらく相談する女性たちは、「お姉さん的存在」をある種なめている。

男性を取り合う上で全くライバル視しておらず、

「この人はおそらく私たちの恋愛に関わらないだろう」

という安心感を抱いている。
だからなんでも相談できるのだ。

今すぐ謝るべきだ。そして自分のコミュニティに「お姉さん的存在」がいるという偉大さを誇るべきだ。

あと余談だが、だいたい「お姉さん的存在」は背が高くがっちりしている。
ほとんどの場合、学生時代に体育会系でキャプテンを務めてきている。
「お姉さん的存在」は、生まれた瞬間から「お姉さん的存在」なのである。

ある種「パイセン」なのである。

いいなと思ったら応援しよう!