note文芸部 今年の目標③ 皿の上で一緒に書き続けよう、そしてその先の未来を見据えよう
おはようございます。文芸部の神谷京介です。
さて昨日までnote文芸部:note非公式部活動 2020年の目標としまして「一富士」部誌を作ろうプロジェクト、「二鷹」オフ会イベントやろうプロジェクトのお話をしました。
今回は最後の「三茄子」です。
一富士・二鷹と違い、明確に新企画を打ち出す内容ではなく、これからの文芸部がなにを目的として、どこを目指していくのか、をできる限り丁寧に説明いたします。特に部員の皆さまにはぜひ読んでいただきたいです。
尚、お雑煮はまだ残っているので、早く書き終わって食べたいと思います。
※この記事にはお正月っぽいBGM(例の大体その辺で流れてるやつ)がついていると仮定しようかと思いましたが、三が日を過ぎてしまいましたのでおまかせします。
◇ note文芸部FAQ ◇
・文芸部に入部するにはどうすればいいの?
一言、コメント欄またはDMで「入部希望!」と申し出ていただければOKです! ……といった形で今までご案内していましたが、次に説明する「有料切替」もあり、今まで無料で入部いただいていましたが2月以降は原則有料(月額制のサークルメンバーに加入いただく=入部)となります。その点、慎重にご検討いただければと思います。
・2月から文芸部は月額制になるの?
2020年2月よりnoteでサークル機能(有料会員限定の特典を各アカウントで用意できる機能。いわゆるオンラインサロンのイメージに近いのかな?)が実装されるそうです。審査に通ればの話にはなりますが、文芸部は同機能を活用していきます。
今後の活動において部誌作成・イベント開催等、なにかとお金が必要となっていきます。それを特定の個人が丸ごと負担するのではなく、皆さまで少しずつ出し合っていこう、そして今まで以上に楽しんでいこう、という目的のためです。
つまり2月以降、部費(月額)がいくらか必要となります。現在入部いただいている部員の皆さまにはその旨を後日詳細にご案内いたします。部費は原則、全てを活動経費に回します。そうすることで、たとえば部員限定で部誌の無料配布……などのサービス(特典)が可能になるかもしれません。部員の皆さまに成果物を還元する形の運営を目指していきます。
・文芸部の活動内容をざっくり教えて!
長期的な企画として部誌作成、オフ会イベント開催。昨日まで説明したようにこちらを活動の柱とします。ちなみにもう一つ「みんなでできること」を企んでいます。近日中にご案内できるかと思います。
短期的な企画は水面下で動いているのも含めてたくさんありますが、今後は(長期的な企画も含めて)そちらの進捗過程もお見せしつつ、なにをやっているのか、なにをやればいいのかが皆さまに伝わるような運営を目指します。
またそれ以上に重要なのが、部員同士で作品を読み合う、もしくは部員の皆さまが自身のアカウントで作品を書くことそのものです。
部員の皆さまが作家として活動している・書き続ける(誤解しないでいただきたいのは「書き続ける」とはけして量や継続日数ではないです。10年に一度しか書き下ろさなくたって作家は作家です)ことがなによりも大切だと考えています。
まるぶんが部員の皆さまの作品をたまにリツイートしますが、それだって活動の一つです。
「自分らしい作品を書く、をみんなで続ける」
そのためにできること。それが文芸部の活動だとご理解くだされば幸いです。
・文芸部員と名乗れるほど作品を多く書いてないけど、入部しちゃダメ?
そんなことないですよ~! これから書き始めたい人や、なにかしらの理由でちょっと自信がないなって人も全然入部OKです(いわゆる初心者歓迎的な。なにをもって初心者とするかはわからないけど)。もっと気軽に参加できる企画もこれから作りますね。
また「作品は書かないけど文芸部の活動に興味がある」方向けに、いわゆる作家枠以外の形で参加いただけるプランをサークル機能実装時に検討しています。もう少しお待ちください。
・たくさん企画があって全部に参加できる自信がない……
企画参加だけが活動じゃないよ! と先ほど説明したとおりです。「自分の作品を書く」それだけで文芸部の活動だし、できる限りそれを応援します。ノルマがそもそもないのです。どうかお気軽に、ご自分のペースを守って。気が向けば各企画にご参加ください。
・最初に言ってた「部員全員の紹介記事を書く」ってどうなったの?
大変お時間おかけしております。ぶっちゃけ一人の作家の作品を相当数読み込んで紹介記事にするのは結構大変なんです(作業時間的な意味)。しかし紹介された側の嬉しさやモチベーションアップは計り知れないものがあることを自分がテスト紹介された際に感じました。
今は文芸部スタッフのみでこの紹介記事を作成していますが、どうでしょうか。どなたか一緒にライターをやっていただける方はいませんか? お試しで1記事のみなんてのもありです。時間はかかると思いますが、全員紹介させていただきたいです。
ご興味のある方、ぜひ神谷京介までご連絡ください。
三茄子 皿の上で一緒に書き続けよう、そしてその先の未来を見据えよう
さて本題です。まさかのここから少し長いんです。
note文芸部が開設当初から掲げているテーマ。
自分らしい作品を書く、をみんなで続ける。
この言葉が届くべき世界に届くだろうか、本当の意味で理解されるだろうか。くだらないと一蹴されないだろうか。
いまだにそれをたしかめている最中です。
しかし少なくともまったくの空振りなんてことはありませんでした。この2か月間、たくさんの嬉しい言葉や出来事を実は皆さまからいただいていました。
「文芸部があったから、この作品が書けた」
「神谷さんの言葉に背中を押されて本を作る決意ができた(なんて光栄な……!)」
「創作の刺激になる」
「部誌を作れるのが楽しみ」
「一人じゃないと思わせてくれるから安心して言葉を紡げる」
「ツイートの二毛作」
「カウントアップにはペナルティを課す」
他にも紹介しきれないくらい。
ちゃんと、ぜんぶ覚えてるんですよ。
できることならこれに味をしめて、だけど奢ることなく、これからも伝え続けたいです。
自分らしい作品を書く、をみんなで続ける。
そして、
最後は一人で筆をとる。それは変わらない。だけど僕たちは一人ではない。
書き続けていたい僕たちの前には、正体のわからない様々な壁があります。その壁はどうかすると日々変化し、流動的ともいえる動きをしていて、ともすれば僕たちの「書き続ける」がおびやかされているようにさえ感じることもあります。
それらを引き合いに出したり、敵対視するわけではないけれど、おそらくここは、文芸部は、壁のひとつにはなりたくないとも思っています。
あなたの道を勝手に作るようなことはしないはずだし、あなたの筆を惑わすようなこともきっとしません。あなたの筆に沿って、ほかのだれでもないあなたが書く作品を見届けたいのです。
たとえだれかの皿の上に作品が乗せられようとも、自分の筆を信じ続け、自分の筆に沿って書き続ける。文芸部をそんな「場所」のひとつしたいです。
そしてその先の未来、たとえば皿の上に乗せられない日が、皿から羽ばたいて、空に飛び立つ日がいつか来るのかもしれない、なんて(これ最後の妄想ですよ)。
……などと、毎度毎度足元のおぼつかない夢のような独り言を書いてしまいます。なので今回はもう少しわかりやすく簡潔明瞭に、あまり遊びのない言葉で伝えてみます。
商業出版を必須としない、新しい「作家として生きる道」を見つけるべきなのではないか
生きる、とは精神的な面のみでなく、要するに必要十分な収入が得られるかどうか、もしくは収入がそこまでなかったとしても作家としての誇りを失わない道があるかといったところも含みます。
自分の筆に沿って、塵一つ変えず、書くべき作品を書き上げたい。
その作品が上手く時勢や流行に合って、あるいは合わせて、成功する可能性もわずかにあるのかもしれませんが、同時にそういった場所に寄っていくのがどこか自分らしくないとも思います。
道はどこかにきっとある、なんて軽々しいことは言えません。しかしながら皆さまと一緒に、手探りで探していくことはできるのではないかと仮定します。
本当の意味で「書き続ける」が叶う未来を、こうしていつも考えています。あるいは皆さまが、文芸部の活動を通してこれからもたくさんのヒントをくださるのかもしれません。もしくはひとつふたつの答えを出してくださるのかもしれません。無数の夢の先で、いつか、なにがしかのお返しがあなたにできるかもしれません。
今年の目標を逸脱してきている話なのでこの辺りで書き終えますが、もしかそれに答えを出せる日が来るとすれば、つまりその日が「皿の上から飛び立つ日」なのでしょうか。
お雑煮を食べ続けながら、のんびりと未来を見据えています。
焦りすぎはいけませんね。だけど持ってる大風呂敷を隠さず広げてみるのも大事と思って、今日はこんな話をしてみました。穴だらけでしょうが、その穴を埋めるなり、布の切れ端をつなげてもっと大きくするなり、おまかせします。皆さまと一緒にこれからも文芸部で楽しませてください。学ばせてください。
そして、良ければこれからもお付き合いください。
今年もよろしくお願いいたします。
神谷 京介