放課後の部室から vol.1
こんにちは、お久しぶりです。note文芸部の神谷京介です。
いろいろあって少しnoteから離れぎみな時期もありましたが、最近ようやく落ち着いてきました(文芸部の運営も休みがちになってしまい、申し訳ありませんでした)。
わたしがお休みしているあいだ、noteの中でどんなことが流行っていたのか、どんなnoteが読まれていたのか、あまりわからないけれど、きっと、その人なりの素敵な作品がいくつも生まれていたのだろうと思います。
久しぶりにタイムラインを追ってみました。
(Slackで文芸部員専用のタイムラインを作りまして、これがけっこういい出来です)
変わらずに書き続けている人、少し変わった試みにチャレンジしている人、久しぶりに更新していたあの人……いろんな書き手がいるこの場所がやっぱりわたしは好きです。
今日からの新しいこころみは、そんな中でふと思いついたものでした。
いや……そんな「こころみ」とかおおげさなものじゃなく、ただ「わたしが読んだ文芸部員のnoteを一言二言、紹介して、感想を書かせてもらったりする」だけなのですが。
(おもわせぶりなタイトルのわりに普通で……)
静かに、こっそり読んでいるのもいいけれど、たまには「読みました」と伝えたいときもありまして。
今日は5作品。
今後も不定期につづけていきたいので、今回紹介されなかった方も、どうか気を長くして待っててくださいね。
◇
『圧力鍋の真実。』七屋糸さん
冒頭の一文がすごく好きです。貧乏ゆすりで筋肉痛……わたしはなったことがありませんが。小説がはじまる! って感じで素敵です。
そして糸さんの書く男性視点の小説好きなんですよ。けだるげな生活感もあるけれど、どこかフィクションらしい爽やかさもあって、こう、しゃんとしてる感じ、一本芯がとおってる感じ。
あとビーフシチューを煮込みすぎちゃった直後のシーン、すごく好きですね。食パンととろけるチーズを入れるとこです。
わたしもたいがい自分で自分を落ち込ませて拍車をかけちゃうタイプで。機転を利かせて家族のムードを明るくしてくれるのは、救われますねえ。
「本当に頭が下がる」って、本当にそうなんですよねえ……。
『母と厚底とスクランブル』 かしわゆうさん
とても素敵なエッセイを書かれるかしわゆうさん。
短い文字数の中に、これだけ年月を感じさせるシーンを描けるのってすごいです。構成が素晴らしいです。読み返すたび勉強になります。
「あと少しで母がスクランブル交差点でずっこけた年齢に追いつく」この一文で、時間が過去から今にもどる「ふわっ」って感じがなんだか切ないやら愛おしいやらで、もうとってもすごく素敵です。
『畏敬』玲加さん
一人称が「僕」となっている詩作品。幼い少年のイメージです。生まれ育った故郷を思う詩なのかなと、一読すると感じます。繰り返し読むと少し印象が違ってきて、年月としてのスケール感がふわっと漂ってくる不思議な感覚をおぼえます。
わたしは田舎育ちなので。どことなく、というかたまらなく共鳴できるものをこの作品に感じました。
玲加さんは、こころの内側になにかを住まわせている人のような気がします。それを少しずつ開いて、わたしたちに読ませてくれるのはとてもうれしいことですね。
『※タイトルなし』Ld75さん
Ld75さん。以前から読ませていただいてました。紹介と称してここに貼らせてもらうのもなんだか「いいのかな勝手に(ドキドキ)」って感じなんですが。
あまり語り過ぎても、うそっぽくなるので、読んでます……とだけ……。
いつも夜になると読み返したくなります。はっと醒めるような言葉があったりもするけれど、それも含めて好きです。
『思うまま泣いて書いた君は』アンドゥ~ジュンさん
あぁーわかるかもしれません。その書き手なりの「色」ってありますよね。そしてはっきりと色が出ている方っていますよね。文章って個性があるほど愛らしいです。それが自分自身の文章だとなおさらです。
おそらくはどんな文章にも書き手にも素敵な色があって、それを信じきれる人は強いけれど、それだけでもなくて。
うーん、考えると難しいんですけど、これからも書いていきたい! という気持ちにさせてくれたあんどぅ~さん、なんだかありがとうございます。
◇
はい、今日はこんな感じでした。
できれば今後もこういうの、つづけていきたいと思っています。
文芸部員の皆さまも、そうでない方も、ぜひ紹介したnote読んでくださればわたしもうれしいです。
「うれしい」と感じるわたしが、なに目線かはちょっとよくわからないですが。
こんなにも素敵なnoteを書いている人たちが、この文芸部を見つけてくれて、集まってくれている、それがなによりもうれしいんだと思います。
では、また。
2020.6.8 神谷 京介