共働き育児攻略
共働きしつつ子育て、家事、仕事、自己成長を最大化する方法
国内の大手企業で化学者/科学者をしてるノブ(@chemordie)です。
最近はtwitterを通して多くの方々と議論するとともに、多くのご質問を頂きます。それも科学者だけでなく、研究者を目指す学生の方、進路に悩む高校生の方、共働きで育児をしている会社員の方からも相談を頂きます。
科学者というと研究漬けの毎日で家に帰るのは深夜遅く、子どもと触れ合う時間もない生活をイメージされるかもしれませんが、そんなことはありません。本noteは共働き&子育てをしていて「子供との時間を大切にしたいし、家事も仕事も勉強も頑張りたい!」という方の手助けのためのものです。実際に私も共働き中の妻とともに2児の父として全力で子育てをしていますし、妻が仕事で家を不在にする期間でも家族の生活が回るように家事も行っています。だからといって仕事や自己成長のための日々の勉強やネットワーキング活動を諦めることもなく、積極的にこなしています。
「仕事と家族との時間や趣味を両立させることは難しい。何かを諦めないと!」という主張を耳にすることがありますが、それは間違っています。終身雇用が崩壊し、企業があなたを守ってくれなくなった現代、仕事や勤め先だけに人生を捧げるのはナンセンス。「限られているであろう子供と過ごす時間」は少しでも多くしたいですし、成長のために勉強もしたい、色々な方と出会って新たな可能性を見つけたり刺激を受けたりしたい、もちろん仕事でも他の同僚より多くの成果を出したいと考えて日々活動しています。
具体的には現在、私は以下のような日常を送っています。
・職場では新規プロジェクトの立ち上げを提案し、3組織をまたぐチームを設立。チームリーダーとしてメンバーを牽引。新しい仕事を通して社外にも人脈を広げ、大手企業からのヘッドハンティングのオファーも頂く状況。
・毎日朝晩2食を作り、子供のお迎え、洗濯など一通りの家事は全てこなす。
・毎日子ども×2とお風呂に入り、夕食も一緒。1日30分は本の読み聞かせをし、寝かしつけまで一緒。家では仕事を一切しない。
・日常的に新しい勉強を続け、社内で誰も行っていない仕事を毎年提案し続け、新規プロジェクトの種まきを続けている。勉強の範囲は仕事に関係することだけではなく、投資、プログラミング、教育など多岐にわたる。
・転職エージェントとの情報交換はもちろん、社外交流のイベントやSNSを通じてネットワーキングも活発に行なっている。現在「創薬コミュニティ」メンバーとして活動を行う傍らで、「博士&博士課程コミュニティ」を自ら立ち上げ、50名以上のメンバーへの交流の機会を提供。異分野の研究者やアカデミアスタッフ(大学の先生方)との交流も積極的に行い、科学の成果を世の中に還元する方法を日常的に議論している。月1回以上の頻度で「目的を持ったオフ会」を行い、社外や他業界の方々と議論や情報交換をすることで刺激を受けている。
もちろんこんな生活を社会人になった当初からしていたわけではありません。特に上の子どもが生まれてから数年は生活スタイルを構築するために手探りの状況が続きました。仕事と家庭とのパワー配分で悩み、仕事でも家庭でも空回りしたり、頑張りすぎて体調を崩したり、という失敗も何度もありました。
他の方の同じ失敗を少しでも減らせるよう、男性でも女性でも働きながら、子育てをしながらでも自分が理想としている生活を手に入れられるよう、手助けとなる情報を提供したいと思います。
本noteを読んでもらいたい人
・共働き家庭で、家族との時間を大切にしつつ仕事も頑張りたい方
・男女関係なく、仕事と両立して一通りの家事をこなせるようになりたい方
・自分の成長のため勉強やネットワーキング活動を行いたい/始めたい方
※「仕事が自分の全てで、家事育児をやる気は全くない、このスタイルを変えるつもりは無い!」という方には無縁です。購入はおやめください。
本noteの感触や私の発信する最新情報を見てみたい方は私が日常的に情報発信をしているtwitterやブログをご確認ください。
特にこのnoteを読んでいただく上でのポイントは「時間の使い方を考えること」と「自分がどのような人間なのか知ること」を意識することです。これらの内容については以前ブログに記事をまとめました。
上記をご確認いただき、本編を読んでみたいという方は購入して私の方法を知ってください。あなたの生活に変化をもたらすことができれば幸いです。最後には付録として私のよくある1日のタイムスケジュールも掲載したいと思います。
皆さまからの感想
既に本noteを読んでくださった方からの感想ツイートを紹介させていただきます。多くの方に見ていただき、大変感激しております!!
皆さんの時間の使い方を考える上で少しでも参考になることができれば大変嬉しいです。では、ここからが本編。共働き攻略です。行きましょう!
0:共働きという戦場
共働きで家庭を支えている方々。毎日お疲れ様です。加えて育児もしている方々、日々巻き起こるアクシデントとの戦い、本当にご苦労さまです。私も毎日、子ども×2がもたらしてくれる突発事故を楽しませてもらっています。
妻も私も働いているため、仕事の都合で帰りが遅くなることも、出張などで数日間家を不在にすることもあります。そんな時に「妻がいないから」という理由では生活に差し支えることがあります。つまり、
・家事(洗濯、ゴミ出し程度ではなく、役所対応、日用品の管理や補充、親戚や地域との付き合いなども含む)ができない
・子どもたちのご飯が作れない
・保育園の送り迎えができない、(隔月のクッキング体験などの)イベントに対応できない
・発熱した/ケガをした子供をどうすればよいか分からない
・お風呂にどうやって入れれば良いか分からない
・子供の教育方法が分からない/何に興味があるかよく知らない
これでは困ります。相手は乳幼児。毎日のようにトラブルは発生しますし、間違えれば簡単に命を落としてしまう生き物です。また、成長すれば進学や就職を意識するでしょうから早い段階での(なるべく効率の良い)教育も重要です。そして何より、生活の基盤が整っていないと効率良く日々の生活を送ることはできません。
私の偏見ですが、特に50代以上の男性にはほとんどできないタイプが多いと感じています。あなたの周りにもこんな上司はいませんか?「全部カミさんに任してるから。俺はわからん。」
実際に子どもを近所のかかりつけ医に連れて行った時に先生から言われたコメントは私にとって衝撃的でした。
男性は仕事・女性は家庭、と役割分担が決まっていたような時代であれば受け入れられたのかもしれませんが、私は違和感しか感じません。現在では共働きは普通の就業スタイルですし、なにより「定年までに2000万円/人貯めないとヤバい」という話題がバズっている昨今では夫婦で働いて老後に備えよう!という姿勢はむしろ歓迎すべき。そのためには仕事だけでなく、性別とは無関係に家事にも育児にも対応する!という心構えが必要です。
また、単純にお金の話に落とし込んだとしても片方のみが頑張る生活の方が損をします。(詳細な計算は割愛しますが、)年収1000万円の人を専業主[夫 or 婦]が支える場合、世帯の手取りは約730万円。年収500万円×2の夫婦であれば世帯の手取りは約780万円で、約50万円もの差があります。額面だけ見ていると損をしますよ。
さらに、「夫/妻が稼ぐから、自分は職場での成長を考えなくていいや」とか「自分は勉強を疎かにしていもいいや」という考え方は危険です。いつ何時、どの会社が経営不振に陥ったり、リストラを断行してもおかしくない時代です。望まない異動命令を食らい、やむなく自主退職に追い込まれるかもしれません。パートナーが職を失っても家族をある程度支えていくだけの覚悟と努力が求められる世の中になってきているのです。
1:心構えをしよう
1-1.家族の方針:「これだけは譲れないポイント」を決めよう
そんな中、「家事育児だけでも大変なのに、仕事や自分の勉強も両立できるの?」と不安になるのは自然なことです。使える時間は限られていますし、AIや自動化システムが発達して単純作業が人の手を離れはじめている昨今、会社員に求められる能力は上がる一方です。本当にこんな状況で子育てと仕事の両立なんかできるの?
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?