両立チーム育児が広げる働き方の選択肢
子供が生まれて24時間を自分だけのためには使えなくなった私が、効率よく最大の効果を発揮できる働き場所を探したいと思うようになったのは、「両立チーム育児」の考え方に出会ってからだ。
両立チーム育児では、「本当にやりたいことを諦めないために、苦手や自分でなくてもいいことを手放して余裕を生み出す」というのが基本概念だ。
そのために、行政・民間サービス、家族・親戚、ママ友、テクノロジーなど考えうるあらゆるものを巻き込みチームを組んで、家事両立を回していく。
そして、子育てを見守ってもらう。
そんなコンセプトが、今の社会の子育てには不可欠だと思っている。
「両立チーム育児」で大切なことは、チームの核である夫婦(子供も加われたら最高!)で【STAND】=私たちはこう!という立ち位置をはじめに、そして何度も何度も確認することだ。
そうしていく中で、大切にしたいことと手放すことを仕分けていくのだ。
2人目出産後、復職後、我が家ではこれを事あるごとに確認し、いつも胸の中に鎮座させている。
家事の簡略化、アウトソーシングを進めながら、自分の手でやったほうが満足できるものには手を掛けるという取捨選択が進んできたときふと思った。
「仕事も同じ考え方をしたほうがいいのではないか」と。
育休後復帰した仕事は、毎日毎日半端なく学び続けることが必要な職場だ。
独身の頃はとにかく気合と努力でカバーしてきた。
でも今その気合を充填するにも、努力を注ぐにも、時間・体力・気力・・・諸々ギリギリだ。
そんな中で、自分の設定ラインに到達できないことに自己肯定感を下げ、職場に申し訳ない気持ちを抱く・・・まんまとマミートラックにハマるわけだ。
気持ちの持ち方を変えるのも一つかもしれない。
「今までの信用貯金がある」
「また頑張れるようになるまでは甘えながらできることを頑張ればいい」
「目標設定を変えて見よう」
が、私は「苦手を手放して強みを抽出した仕事に専念する」という選択を考えている。
今まで蓄えた知識と経験の中で、そのまま使える得意分野がより多く必要とされる職場はないだろうか?
正直今、苦手を克服するのに裂ける資源はほぼ皆無だ。
得意を集めて貢献できるなら、それは誰にとってもHappyなはずだ。
母となって調節すべき「働き方」は時短だけではない。
強みを効率よく活かすことで成果を発揮することだ。
転職という選択肢を「両立チーム育児」の考え方が、STANDが導いてくれた。
さらに転職活動を始めてからも、両立チーム育児的発想により固定観念をバシバシ突破することにより、選択肢を広げることができている。
「保育園のお迎えがあるからこの時間帯では働けない」
「保育園休みの日は出勤できない」
色々制約だらけの子持ち共働き家庭だけど、
「このサービス使えば、少し条件を緩められそうだ」
「お迎えが遅くなる代わり、家事をアウトソーシングして子供のケアしよう」
など、夫婦だけのリソースでは選択肢になり得なかった職場を諦めずに済む可能性がある。
もちろんお金はかかる。
どこまでできるのか。
どこまでやりたいのか。
それでも働きたいのか。
それを自分に問うことが大事なのだと思う。
それはある種覚悟を決めることだ。
子供が、家族が、そして自分が納得のいく明日のために、
一つでも多く選択肢を持つことに価値があるのではないだろうか。
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