小さな「できた」を集めてみたら、一足早く心が梅雨明けした。
育休復帰から3ヶ月。
仕事と子育てと、次々持ち帰ってくる流行病の看病に、心身余裕ゼロの日々。
毎日「しんどい」と「やらなきゃ」を右から左に流れ作業で受け流しながら、思考停止で夜と朝を繰り返してきた。
世界がモノクロに見えきて、このままじゃいけない・・・が頭をかすめるけど、立て直す気力が湧く前に体力の限界がきて寝落ち。。
いや、本当によく倒れずに生き抜いた。
それだけで合格。
でも、子供だけじゃなくて、大人だって「自己肯定感」とか「自己効力感」とかやっぱり大事。
ある日出張中の夫に、
「今日さ、溜まってたダンボールようやくゴミに出せたよ!排水溝のヌメヌメも洗えて超スッキリ!!!!」
ってLINEしながら、ものすごく充実した気持ちになる自分に気づいた。
いや、「ゴミ出すとか、掃除とか、普通でしょ」って話なんだけど、その普通ができていないことのしんどさったらない。
たったこれだけの小さい「できた」を口にしたことで、急に世界がカラフルになった。
これってもしかしてすごい発見なんじゃないか?と、調子に乗って小さな「できた」を集めてみる。
自転車で保育園のお迎えを急ぎながら、今日の「できた」を呟いていく。
・朝子供より先に起きられた。⇨かわいい寝顔がみれた!
・メイクできた。⇨鏡を見るたびに憂鬱・・・を回避。
・朝食に野菜を出せた。⇨満足!
・洗濯機タイマーかけられた。⇨夜のお風呂の後はふかふかバスタオル!
・トイレ掃除できた。⇨眠気も一緒に流してスッキリした。
・次男がスプーンを使えることを発見できた。⇨成長を見逃さなかった!
・保育園に送って出勤できた。⇨登園中のお喋りは格別。先生とも会えた。
・自転車のコーナリングが完璧だった。⇨世界は私のためにあるのかな?
・仕事が楽しかった。⇨大事。
・休憩ちゃんととれた。⇨超大事。
・お呼び出しなく仕事を終えられた。⇨元気が一番。
・リミット5分前にはお迎えできそう。⇨もう直ぐ会える!!!
・帰り道を使って「できた」を集めることができた。⇨いい日だったかも?!
できないを挙げればいろいろある。
食器はシンクの中に残っている。
ゴミ出しも帰ってからだな。
床にはいろいろ散らかってる・・・。
でも「できた」はいろいろな副作用を生み出して、幸せを増幅してることにも気づく。
大きいことはなにもない。
当たり前のことばかりだけど、集めてみるとビーズみたいに小さくてもキラキラしてる。
集めてみなかったら気づかないほど小さな小さな幸せのつぶは、素通りしてたけどこの慌ただしすぎた3ヶ月の毎日の中にあったもの。
新しい何かをできなくても、この朝と夜の繰り返しの中で「できた」を集めながら、ふと、自分で保育園の支度をできるようになった長男と、日本語らしき言葉を話し始めた次男の成長という、親としての大きな「できた」にも気づいた。
彼らを生かし、笑わせることができている。
これ以上大きな「できた」は今はなくていいかなとも思う。
不思議と焦りは消えてなんだか「悪くないんじゃない?」になってきた。白黒に見えたのは、私の心と梅雨のせい。
別に世界は何も変わってなかった。
いつもの自転車タイムも、これからは「できた」を集める時間にしよう。
晩ごはんの相談は、お迎えしてから息子たちとすればいい。
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