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【5/28土▸岩手・奥州大会】2022年シーズン、春大会を終えて。

■地域へのお礼

はじめに、出場チーム様、ならびに主催者『奥州ユナイテッドFC』様、本大会にご参加いただき、ありがとうございます。

さらに、本大会を『岩手・奥州地域』で開催するにあたり、ご支援いただいた企業様と個人様に厚くお礼を申し上げます。

【ゴールド・サポーター】
・XF さま

【レギュラー・サポーター】
・K-window さま
・JA江刺 さま
・水沢グランドホテル さま
・有限会社酒井電気 さま
・(有)及留板金工業所 さま

【協賛】
・かんのシューズ さま
・株式会社 北斗 さま
・(有)小林佐平商店 さま
・(有)及川スポーツ さま
・(有)やまぐち さま
・千田祐司 さま

また、本大会の主旨にご興味をいただき、取材をしてくださった地元メディア様にも感謝を申し上げます。

・水沢テレビ
・胆江日日新聞社

引き続き、10/8の秋大会、2023年以降も、子どもたち、コーチたちの変化を定点観測し、地元の方々にお伝えいただけますと幸いです。

■大会後の感想

開会式前に行われた代表者ミーティング

小学校の間は、全員が毎試合一定時間出場する。

10年以上『ジュニアサッカー』を専門に取材してきたジャーナリストとして感じていた日本サッカーの課題です。

幼い頃は「まだサッカーを始めたばかりだから」と、コーチもお母さんお父さんも温かい目で見守ります。

しかし、4年生頃から各地域で大会等が活発化すると、多くの大人たちが「昨日、練習でやっただろ」「何でそんなこともできないの」などと子どもたちを強い口調で責め始めます。

試合中にもかかわらず、いつしか子どもたちは大人たちの顔色を伺いながらプレーするようになっていきます。

ずっと目にし続けている悲しい現実です。

小学生年代は「サッカーに出会う」期間です。始めた頃が違えど、サッカーがどんどん好きになって、年齢を重ねても長く楽しめるように基本を会得していく年代です。

そもそも小学生年代にレギュラーやサブは存在しません。

なぜなら全員が試合機会を得ながら、本番を通して練習で学んだことを繰り返し体感して「マイペースに取り組む機会を持つこと」ができなければ、選手はみんな成長できないからです。

この環境は、誰が作り出すものでしょうか。

コーチの主観によるサッカーの上手下手によって試合の出場時間に差をつけられている日本のジュニアサッカーは、世界から見ても異常です。

上手=出場時間が多い
下手=出場時間が少ない

これを続けたら、コーチの主観で決めた上手な選手はさらに上達し、コーチの主観で決めた下手な選手は永遠に上手な選手と差が開くばかりです。追いかけることすら叶いません。

日本サッカーで基準とされる多くの上手下手という見方は、ボールスキル、およびフィジカル能力に偏っています。その年代の、その時期の、そのタイミングにおいてボールスキルの高い選手やフィジカル能力に長けた選手がボールに絡む率が高いため、『上手』という幻想的レッテルを貼られたまま、コーチに重宝され続けます。

サッカーは味方11人でプレーするチームスポーツであり、敵11人を相手にする頭脳戦、かつ心理戦です。

勝利を目指してチームで戦う以上、仲間とのコミュニケーションが必須であり、対戦チームや対戦相手をどう出し抜くかは、ボールスキルとフィジカル能力だけですべてを対処することは不可能です。

【ジュニア年代に必要な要素】
・社会性=ソーシャル
・精神性=メンタル
・身体性=フィジカル
・戦術性=タクティクス
・技術性=テクニック
※脳科学の領域はすべての要素に関係する

 ジュニサカWEB = https://jr-soccer.jp/issue202003/

これら5つは小学生年代のうちにサッカー選手として身につける上でバランスよく伸ばす要素です。

実際に、ドイツ、スペイン、ポルトガル、イングランド、アルゼンチンなどのヨーロッパや南米のコーチに直接取材して聞いたことなので、筆者(プロデューサー=木之下潤)の主観ではありません。

この基本要素を念頭に置き、コーチが各選手に対して常にどの要素が強みで弱みかを把握し、バランスよく指導しつつも、サッカーが好きになってくれるように得意な要素を伸ばすかがジュニア指導において大切なものだと、数々のビッグクラブのコーチが共通して語ってくれました。

閉会式、子どもたちにこう話しました。

「今日はたくさん素敵なプレーを見ることができました。ありがとうございました。次の秋大会には、もっと素敵なプレーを見たいと期待しています。そこで、私から『一つだけお伝えして春大会を終えたい』と思います。

サッカーはチームスポーツです。
ボールは一つしかありません。

ボールに絡む以外の選手が『チームのためのプレーを考えてどう働くか、行動するか』がもっと表現できたら、秋大会にはさらに素敵なプレーが数多く披露されると感じています。ぜひ私の後ろにいるコーチたちに『ボールに絡む以外の選手がどうプレーしたらいいのか』を教えてもらってください。

では、また秋大会にお会いしましょう」

このプレーが『ジュニア年代のうちに身につけるのに必要な要素』へと深くつながり、広がっていきます。次回、10/8土の秋大会で「子どもたちがどんな成長を遂げているか」楽しみです。

■No Angry,Free Play 岩手奥州大会

『No Angry,Free Play』の第一回大会は奥州からスタート

本大会は「サッカーとの出会い」を大切にする場所です。

サッカーの喜びは試合でプレーすることですが、10歳以下の選手は試合機会が少なく、機会を得てもコーチに勝利を求められて満足のいく出場ができない子も少なくありません。

また、各年代の発育発達段階に適していない大会レギュレーションが多く、プレーに関われる選手とそうでない選手の差が激しく、試合機会を生かせていないことも多く見かけます。

そういう課題を解消し、選手の成長に寄り添った「 地域の、地域による、地域のため 」の大会として年2回開催します。

【日時】5月28日(土)
【会場】奥州市胆沢川桜づつみ運動広場
【対象世代】 小学3~4年生が中心のチーム
【試合方式】 5人制 2ゴール(GK含む)
【参加条件】 全員が毎試合40%以上の出場
秋大会は『10月8日(土)』の予定

▼出場チーム
・奥州ユナイテッドFC×2チーム
・前沢Jr.サッカースポーツ少年団×2チーム
・一関南FC×2チーム
・胆沢サッカークラブスポーツ少年団
・水沢サッカー少年団
・ブリジャール一関

■No Angry,Free Playとは?

本大会は「怒鳴るな! プレーをあそぼう」をコンセプトに、2022年よりスポーツ界の『暴言暴力』の撲滅を広めるためにスタートしました。

【目的】
・10歳までの選手に定期的な試合機会を作る
・1試合で1人40%以上の出場時間を確保する
・最小限コーチングorノーコンチングにより選手の心を解放する
・ゴールの喜びを味わえる大会設計に努める
・自主性を信頼し、創造性を発揮できる環境を作り、選手の可能性を広げる
・各年代に適した試合環境を設ける
・コーチも他チームと交流し、自己改革を促す
・メディアを通してジュニアサッカー情報を提供

奥州地域外で唯一サポーターを務めていただいた『XF』

■主な大会サポーター

フットボールブランド『XF』さま

【プロデューサー】
木之下 潤

【主催者】
奥州ユナイテッドFC

【奥州大会アドバイザー】
千田祐司

【カメラマン】
菅原拓

【地域パートナー】
①岩手・奥州大会
奥州ユナイテッドFC
②埼玉・熊谷大会
Fly High SOCCER SCHOOL
③神奈川・横浜大会
大豆戸FC
④兵庫・神戸大会
FC BASARA HYOGO
⑤大分・中津大会
FC ジュニオール

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