![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147032650/rectangle_large_type_2_7e3092f9dfe55f843719394c7139c6bf.png?width=1200)
※12/2更新※ 「個人で稼ぐ」人を増やす漫画家養成プログラム「アクセルナイン」を始めます
こんにちは。ナンバーナイン執行役員の工藤です。
公式noteには一年ちょっとぶりの登場ですが、私のことは以下のnoteを読んでいただければ何となく伝わるのでないかと思います。
前回のnoteでは新機能追加のお話がありましたが、今回もナンバーナインの新しい取り組みについてのお知らせです。
ナンバーナインは、SNS時代の漫画家養成プログラム「アクセルナイン(β版)」を始めます。
![](https://assets.st-note.com/img/1720767032328-XR9zGzwUQR.png?width=1200)
今回のnoteでは、なぜ「アクセルナイン」を始めようと思ったのか、作った経緯について書いていこうと思いますので、よろしければ読んでください。
「個人で稼ぐ」が当たり前の選択肢になりうる時代
「アクセルナイン」の目的は、プログラムを通して「個人で稼げる漫画家さんを増やすこと」です。
漫画家さんの殆どは個人事業主なので、厳密に言うとみなさん個人で稼いでいることになるのですが、私のいう「個人で稼ぐ」という言葉は、「商業活動以外の収入で生計を立てる」ことを意味します。
本プログラムにおいては、「商業活動(商業誌への掲載や商業誌での連載の意。以下、商業活動)」を否定する意図は一切ありません。これまでもこれからも、商業活動は漫画家として目指していくべき道の一つであることは変わりないと思います。
その一方で、商業活動以外の方法で稼げる漫画家さんが増えてきています。私としては、この道が漫画家さんたちの新しい選択肢として一定規模の人数が活躍できるくらいにまで成長すると感じていて、遠くない未来には当たり前の道になるのではないかと思っています。
商業活動以外で稼げるようになれば、商業活動と並行することで収入源を分散できますし、副業的に漫画を描いて収益を得ることもできます。今回のnoteは、そこに興味のある方に向けた内容です。
「個人で稼ぐ」が実現する理由①: 商業以外の収入を得る方法が増えた
漫画家さんの収入は、一般的には出版社からの原稿料と単行本の印税が多くを占めると言われることが多いです。しかしここ数年におけるSNSの普及、プロセスエコノミーの登場、クリエイター向けサービスの充実により、商業活動以外で収益を得る方法が一昔前に比べて格段に増えました。
デジタル配信サービス「ナンバーナイン」もその一つで、漫画家さんが個人で描いた漫画(SNSで公開した漫画やオリジナルの同人誌など)をKindle、コミックシーモア、ピッコマなどを含む最大150の電子書籍ストアで販売できるサービスです。
余談ですが、サービス開始3年で総額2億5000万円ほど漫画家さんに印税をお渡しすることができました。漫画家さんとの相性の良いサービスなどもまた別の機会でまとめようと思っています。
「個人で稼ぐ」が実現する理由②: SNS上で漫画を読むことが当たり前になった
ここ数年でTwitterやnoteで公開される漫画も増え、ユーザーもTwitterを中心としたSNS上で漫画を読むことが当たり前になり、もはやSNSが一つの雑誌のような側面を持ちつつあります。
その結果、SNSから人気が出て、電子書籍・単行本化されてヒットする作品も増え、何十万人というフォロワーがいる人気漫画家さんも生まれてます。
収益を得るためには、読者に漫画を知ってもらい、好きになってもらう必要が必ずあるのですが、それが、個人からの発信で当たり前にできるようになりました。
他にもいくつかあるのですが、もうすでに、①と②を戦略的に使い、商業以外での収入を得ている漫画家さんもかなり増え、一部の漫画家さんの中では当たり前になりつつあります。
「個人で稼ぐ」ことを困難にしている2つの課題
しかしながら、「個人で稼ぐ」を多くの漫画家さんたちが実現させるには、2つの課題があります。
①何をしたらいいかわかりづらい
個人でできることはかなり増えましたが、じゃあどのサービスを使えばいいのか、自分の創作スタイルに合っているものは何かが、情報が多すぎてわかりづらいということが起きてます。
しかも、自分に合いそうなサービスを見つけたとしても、上手な利用方法を調べるのがまた大変で、上手く使えるようになるまでのハードルがあります。
端的に言うと、情報が多すぎるせいで必要な情報を得づらい状況になっています。
②Twitterの最初のハードルが大変
現状のSNSだとTwitterが漫画を発表する上で最適な場所だと考えていますが、いかにTwitterで漫画が読まれやすくなったといってもフォロワーが数十人〜数百人の段階では、いざ漫画を投稿したとしても多くの読者に届けるのが難しいです。
また、Twitterはもはや雑誌に近いところがあるので、受けやすいジャンルや、受けやすいフォーマットのようなものがあります。フォロワー(≒読者)を増やす分かりやすい方法である「バズ」を狙うなら、その”媒体特性”研究していく必要があるのですが、かなりのトライアンドエラーが必要になってきます。
いまでこそフォロワーが数十万人を超える漫画家さんたちの多くが、過去にいくつもの作品を投稿して、何度も試行錯誤して今の状態にまで到達している事実を見過ごしてはいけません。
「アクセルナイン」が解決したいこと
この、個人で稼いでいくための課題を解決するために立ち上げたのが、今回お伝えしたい漫画家養成プログラム「アクセルナイン」です。
「アクセルナイン」は、Twitterフォロワー49万人を超える八木戸マト先生をはじめとするインフルエンサー作家たちのもとで、「Twitterフォロワー10万人を目指す」と「Twitterでのヒット漫画制作」の2つの目標を半年掛けて目指すプログラムです。
※今回はテスト段階ということもあり、β版として取り組んでいます
このプログラムでは、「教える人=コーチ」「教わる人=プレーヤー」「担当編集=マネージャー」と位置づけています。メインコーチに漫画家の八木戸マト先生、サブコーチに若林稔弥先生、根田啓史先生、そしてTwitter漫画を多く読んでいる読者の立場として尊い漫画をやらしい雰囲気にさせる人さんの3名にご協力いただけることになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1720767193504-6nwmEzu0OQ.jpg?width=1200)
コーチ…情報、ノウハウの提供、拡散協力を行う方々。八木戸マト先生は本プログラムのメインコーチとして、八木戸マト流・Twitter漫画制作メソッドを講義と実践を交えて教えていただきます。
プレーヤー…アクセルナインを通して「個人で稼ぐ」を目指す漫画家さん。毎週の講義やネームフィードバックを経て、Twitter上で漫画のヒットを目指します。β版にご参加いただいているのは、かめみずとら先生です。
※かめみず先生の記念すべき第一回投稿はこちら
ふわふわした女の子に告白された pic.twitter.com/JjRc3Dl7AI
— かめみず とら (@x9184) September 7, 2021
マネージャー…プレーヤーの担当編集者のような立場。原則としてナンバーナインの社員が担当。漫画制作の進行管理やネームのフィードバック等を行っていきます。
プログラム内容(予定)
・Twitterで人気が出るラブコメ漫画(4p)の作り方(講師: 八木戸マト先生)
・マネージャーによるネーム・原稿フィードバック
・週1回のTwitter漫画投稿
・八木戸マト先生含むインフルエンサーによる漫画の拡散協力
・Twitter投稿漫画の電子書籍配信
プログラム期間(予定)
![](https://assets.st-note.com/img/1720767254135-C7qiJOI1bK.png?width=1200)
6ヶ月のプログラム期間をざっくり3つの期間に分け、半年でTwitter漫画に対する土台を作りきるプログラムです。本プログラムで得られるのは、「八木戸マト流のTwitter4p漫画メソッド」と「コーチ陣によるツイート拡散協力」の大きく2つです。
すでに講義自体は8月から始めていますが、9月からは「企画とネームを出してフィードバックをもらってペン入れをしてTwitterで公開する」、とにかくこのPDCA(Plan / Do / Check / Action)を繰り返す予定です。
先に挙げた「Twitter漫画のフォーマットを知る」ということを短期間で自分のものにするために、ストイックに実践して質の高いフィードバックを得るという一番シンプルな方法論を採用していることもあり、決して楽ではありません。楽ではないからこそ、個人で稼げるようになるための加速装置=アクセルとなるようなプログラムになると考えています。
また、実験的なプログラムのため、想定外のことや思うように進まないこともあります。事実、上記のプログラムもやりながら日々改善している状況です。そうした発展途上のプログラムであることを踏まえた上で参加してくださったコーチ、プレーヤーのみなさまには本当に感謝しかありません。
「アクセルナイン」を通して目指す未来
「アクセルナイン」で手応えを感じることができれば、来年からは本格始動したいと考えています。
来年には一期生を、その後は二期生、三期生と期を重ねることで、アクセルナインから個人で稼げる漫画家さんをどんどん増やしていきたいです。
「今更Twitterフォロワーを増やすとか馬鹿げてる」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、Twitterのフォロワーはあくまで一つの指標でしかありません。しかし、ちゃんと作品を通してファンになったフォロワーが10万人を超えれば、今後の漫画家生活において強力な武器となり、資産になります。
最終的には、個人で稼ぐためにアクセルナインに参加することが、出版社さんに持ち込みに行くと同じくらい漫画家さんにとって当たり前の選択肢として選ばれるようにしたいと考えてます。
β版の結果や経過なども私のTwitter等で公開していく予定ですので、気になる方はフォローお願いいたします!
プレーヤーに新メンバー・寅先生が参加しました!
2021年8月から開始したアクセルナイン一期生ですが、11月より新メンバーとして寅先生がプレーヤーとして参加していただいております!
一期生募集のタイミングでは、実は「Twitterフォロワー5000人未満の方」という基準を設けていました。しかし、今回新しくプレーヤーになっていただく方を探す際に重視したポイントは、フォロワー数よりもプログラムの目的共感と最後までやりきれるかどうか、という点に絞っています。その結果、参加時点でフォロワーが約8000人だったものの、アクセルナインの趣旨に対する共感が強く、意欲もあふれる寅さんにご一緒いただくことにいたしました。
12/9(木)開催の漫画家ミライ会議にて、アクセルナインの中間報告会を行います
アクセルナインの始動から、気づけばすでに4ヶ月が経ちました。毎週のTwitter漫画公開以外ではあまり活動内容をオープンにしていませんでしたが、弊社が主催する漫画家向けの無料オンライントークイベント「漫画家ミライ会議」にて、12月9日(木)の17:00よりその中身を赤裸々に公開いたします。
「Twitterフォロワー10万人を目指す」「Twitterで売れる漫画をつくる」という2つの目標を目指し、その先にTwitter漫画で稼げる漫画家さんを育てる本プロジェクトはうまくいっているのかどうか。どんな風にプログラムが進んでいるのか。
できる限り数字もオープンにしつつ、ネームのフィードバックのビフォーアフターなども事例として公開できればと思っていますので、アクセルナインの活動に興味をお持ちの方はぜひこの機会に視聴してみてください。