生まれ変わるなら ～意味深な話～ #2
オレの名前は御手洗リュウジ。
生まれたときからオレの運命は決まっている。ある特定の任務をこなすためだけに与えられた命。そういっても過言ではない。
オレの任務は重大だ。オレがいなくなると多くの人が困惑するだろう。だから、オレは24時間体制で待機しているんだ。え？大変じゃないかって？そりゃあ大変さ。だが、頼ってくれる人のことを思えば大したことはないさ。そんなことより、オレは猛烈に憤慨している。
何に対してかって？自分自身にさ。
このオレは、今、コンビニエンスストアで24時間待機中だ。其処で己の未熟さを知ったんだ。
またしても使命を果たす前に交換されてしまった。
更に、回転とキレを信条としているのにも関わらず、この為体。自慢のロール髪がトラ刈りになってしまったんだ。
其処にあのNo.6 CH.が現れた。
彼はオレを手に取り、オレを使って自慢のロール髪を整えてくれた。最後まで…とは流石にいかなかったが、まさに紙…いや、神か！
やけに晴れ晴れしい顔をしているが、何か良いことでもあったのだろうか。
オレはまだ芯のない未熟なヤツだ。生まれ変わるのはまだ先になりそうだ。