生まれ変わるなら ～意味深な話～ #17
オレの名前は御手洗リュウジ。
生まれたときからオレの運命は決まっている。ある特定の任務をこなすためだけに与えられた命。そういっても過言ではない。
オレの任務は重大だ。オレがいなくなると多くの人が困惑するだろう。だから、オレは24時間体制で待機しているんだ。え？大変じゃないかって？そりゃあ大変さ。だが、頼ってくれる人のことを思えば大したことはないさ。
そんなことより、俺は今、猛烈なプレッシャーを感じているんだ。
コレを見てくれ。
俺よりも中途半端な使われ方をされた俺の分身に、これ以上ないくらいに押し潰されてしまった。
助六もまた、激務に押し潰されているようだ。
寝歩きも度を超し、ついに車道に向かって歩いてしまったようだ。
気がついたら目の前を車が通りすぎていったらしい。
段差で目を覚ましたからいいようなものの、そのまま歩いていれば、俺のように押し潰されてしまっていた事だろう。
『No.6は三度死ぬ』という記事を書いていた事もあったが、四度目は書くことすら出来ない事になっていただろう。
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マガジン『生まれ変わるなら ～意味深な話～』
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