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展示の記録「コココバヤシのココ」

2024年10月9日から31日まで 弘明寺goozenさんでの企画展「コココバヤシのココ」開催しました。

福岡福祉事業アート部門のアトリエブラヴォ所属の作家・小林泰寛さんと、のびのびのじかんに長年参加していた、非常に特異な色塗りに”なってしまう”魅力的な表現者、大瀬賢真君をお誘いした三人展となります。

私は新作&新たに加筆した準新作の平面作品を20点程展示しました。


小林(大)の展示ブース


小林泰寛さんブース。タイトルがパネルの下に書かれています(真似してみたい!)


大瀬賢真くんのブース。"ヤバイ"塗り絵がたくさん。

今回、展示タイトル名に合わせて、
苗字が小林の方には、アトリエブラヴォの特別グッズを、
苗字が小林に近い方(林、森、木など)には小林大悟作の絵馬を差し上げる事になりました。どうしてか?その方が楽しいからです。

コースターで作った絵馬。干支であり縁起も良い白蛇。

会期中は小林に近い人よりも小林さんの来場者が多かったです。条件をゆるゆるにする事で、絵馬は全て人の手に渡りました。


会期中の10/19はイベントデーでした。前半は”妄想型”鑑賞ワークショップを、後半はブラヴォスタッフ古米さん、オーナー矢野さんとのトークセッションを行いました。この日は大瀬さんと、泰寛さんも参加。泰寛さんは強烈なキャラクターで、人を惹きつけるオーラに満ち溢れていました。

参加人数が読めなかったのですが、開始間際からあれよあれよと集まりだして、椅子が足りなくなる程の盛況具合でした。

トークイベントではアトリエブラヴォの施設員さんから非常に興味深い話が聴けました。楽しそうに関わっている様子や、ブラヴォのアーティストは表現を通じて社会とつながるというお言葉に、私が大学や作家活動をしていて触れてきた「アーティストはこうあるべき」というイメージの歪さを改めて感じてしまい、あちこちに風穴を空けてもらう事ができました。

特に福祉に関わる方、創作に携わる方、それを支える方にはぜひ参考にして頂きたいお話が他にも飛び出していました。
トークイベントは動画としてがっつりと残っております。泰寛さんの場を和ます良い感じの横入りも必見。ぜひご視聴下さい。

https://www.instagram.com/p/DBTP9nRSTBG/


鑑賞会含めた当日の雰囲気は画像でご覧頂けます。

https://www.instagram.com/p/DBWBksZyvKt/?img_index=1


終わってみて

goozenさんは初めて訪れた時から、良いギャラリーだなと感覚的に感じていました。まさか、初めて行った時にたまたま来ていたアトリエブラヴォの施設員さんに、たまたま記念写真を撮ってほしいと声をかけられた事がきっかけで展示になるとは思いませんでした。すごい偶然!と軽く口に出してしまいがちですが、goozenさんのキャッチコピーは「ぐうぜんなんてない」。波長が合うと必然だったのかも知れません。

トークや、オーナーの矢野さんとの雑談で、改めてアート側が"上から"なのではなく、"福祉"に学ばせてもらう、そんな必要性をひしひしと感じました。作る事をウェルビーイングにしていきたいですね。それには大それた何かをする必然性はなくて、まず小さくやってみる、変化する事が大切なのかも知れません。アトリエブラヴォ、泰寛さん、大瀬くんから受けた刺激を私もしっかり創作に乗せていきたい、いや、自然に乗っかっちゃうと思います。




以下は展示の概要です。


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Goozen meet me シリーズ#16
「コココバヤシのココ」
Kobayashi here and Kobayashi here
小林大悟(with 大瀬賢真 )×小林泰寛(JOY倶楽部 アトリエブラヴォ)

Goozen -art and event space-

*プロフィール
○小林大悟 / Daigo Kobayashi
1990年東京生まれ。多摩美術大学で日本画を学び、現在は絵画、絵本、廃棄素材を使用した作品など幅広く制作を行っている。実在するいきものと架空の生き物をよく描く。また、多様なバックグラウンドの人に向けた美術のワークショップを企画、講師も行っている。飼ってみたい動物は「モグラ」。モットーは「つくるよろこび」。

○小林泰寛 / Yasuhiro Kobayashi
1986年生まれ。アトリエブラヴォ所属。
作品は無心に几帳面に、世界の建物や広大な風景、気になる生き物、人など、彼の“見たまま”を描く。無数の緑色がとくに美しい。赤と緑を同じ色に感じるので、青磁の壺はやさしいピンク色、人物の顔は薄緑色。モチーフのどの部分を取り出すのか、どう省略するのかも見どころ。欲を手放す仏の教えを彼の作品の根底に見る。

○大瀬賢真 / Kenshin ohse
東京都北区在住。今年3月に王子特別支援学校を卒業、現在はB型作業所に通っている。小林大悟が講師の社会福祉法人つみきでの造形活動「のびのびのじかん」に通う。第3回えどがわBOXART展 日比野克彦選「よく見ると何かある賞」 受賞。

○アトリエブラヴォ/ Atelier Bravo
「おもしろいアート、お任せください!」福岡市街のウォールアートでお馴染み?アートを媒体に社会とのつながりをうみだす障がい福祉サービス事業所JOY倶楽部のアート部門。
Goozen -art and event space-
●関連イベント「小林のココ!」
とき:10月19日土曜日 16:00~18:10
ご参加:事前予約なし。開始10分前までにお越し下さい。投げ銭制です。

①「小林大悟 企画・妄想型おしゃべり鑑賞ワークショップ」
展示作品を観ながらの対話型鑑賞会。
作品鑑賞の面白さを味わうことに加えて、
妄想ワークシートを使いながら作者は一体どんな人なのか
勝手に妄想して話し合ってみます。書いてもらったシートは
作者にお渡しします。

②「トトトークセッション・小林大悟 X アトリエブラヴォ古米有香 X Goozen 矢野信一郎」
美術ワークショップの企画、講師を務める小林大悟 さんと、小林泰寛さんの所属するアトリエブラヴォからスタッフの古米有香 さんにお越しいただき、それぞれの普段の取り組みについてお話を伺いします。二人の小林作品についてもさらに深掘りしていきます!

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展示の最新情報はgoozenさんのインスタグラムアカウントをご確認下さい。


本記事は、展示会期終了後に会場写真とレポートを掲載します。


しばらく制作、展示、ワークショップに関する準備と実施が続いている&続くため、メキシコ展示紀行の方は諸々落ち着いたおりに着手いたします…!

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