北海道遺産シリーズ(30)~京極のふきだし湧水
北海道にも歴史があります。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようと思います。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』(北海道新聞社)を参考にさせてもらいました。
1. 京極町のふきだし湧水とは?
北海道虻田郡京極町にある「ふきだし湧水」は、羊蹄山に降った雨や雪が長い年月をかけて地下に浸透している湧き水です。この湧水は、1日に約80,000トンもの水が湧き出ることから「ふきだし」と呼ばれ、1985年に日本名水百選に選ばれています。自然のフィルターを通って湧き出るこの水は、澄み切っていて、軟水ということもあり、とてもまろやかで美味しいと地元の人々だけでなく、観光客にも評判です。
2. 北海道遺産に登録された湧水
「ふきだし湧水」は、その自然の美しさと地域における重要性から、2001年に「北海道遺産」に登録されています。羊蹄山の豊かな自然環境が長年にわたり形成したこの水源は、地域の文化と生活に深く根ざしています。
3. 湧水の味わい方
ふきだし湧水は、その場で直接味わうことができることが大きな魅力です。湧水はふきだし公園にあります。
公園内には湧水を汲むための設備が整っており、訪れる人々は冷たく澄んだ湧水を自由に汲むことができます。この水は、口に含んだ瞬間に感じるさわやかな冷たさとほのかな甘みが特徴です。さらに、湧水にはミネラル分が豊富に含まれており、体にも優しい天然水です。地元の方だけでなく、観光客もペットボトルを持参してこの名水を汲み、自宅に持ち帰る姿がよく見られます。
4. セイコーマートで湧水を手軽に楽しむ
ふきだし湧水を直接汲むことができない人でも、北海道のソウルコンビニとも言うべきセイコーマートでこの名水を楽しむことができます。セイコーマートで販売されている「京極の名水」は、この湧水を使用したペットボトルのお水で、手頃な価格で自宅でも気軽にこの澄んだ美味しい水を味わうことができます。
5. ふきだし湧水を使った地域の特産品
ふきだし湧水はそのまま飲用としても人気がありますが、地域の特産品にも利用されています。特に、ふきだし湧水を使って醸造された地ビールや、水出しコーヒー、コーヒーゼリーなどが有名です。湧水のミネラル豊富な成分が、これらの飲み物に独特のまろやかさと深みを与えており、京極町を訪れた際にはぜひ味わいたい逸品です。
6. まとめ
京極のふきだし湧水は、北海道の豊かな自然が育んだ名水であり、その美味しさは多くの人々に愛されています。また、セイコーマートでこの名水を手軽に購入できる点も、湧水を楽しむための大きな魅力の一つです。北海道を訪れる際は、ぜひ京極のふきだし湧水の美味しさを体感してみてください。
以前は、みなさん、その場で水を飲んでましたが、昨今の衛生上の理由から煮沸して飲むようにという看板がありました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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