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【X-T5】富士フイルム XF16mmF2.8 R WR レビュー

富士フイルムのXF16mmF2.8 R WRは、Xシリーズならではの、軽量かつコンパクトな広角単焦点レンズとして非常によいレンズです。2019年発売と新しい製品ではないですが、本記事では、その特徴、メリット、デメリットについて、勝手気ままにレビューします。


1. 製品概要

XF16mmF2.8 R WRは、APS-Cフォーマット対応の広角単焦点レンズです。焦点距離16mm(35mm換算で約24mm)の視野角は、風景や建築写真、スナップ撮影に適しています。また、F2.8の明るさを持ち、ほどよいボケ表現も可能です。

主な仕様:

  • 焦点距離: 16mm (35mm換算24mm)

  • 最大口径: F2.8

  • 最短撮影距離: 17cm

  • 重量: 約155g

  • 防塵・防滴構造

このレンズは、富士フイルムのカメラとのデザイン統一性を考慮した金属外装を採用しており、軽量化と堅牢性を兼ね備えています。そしてXシリーズらしい「かっこよさ」を持ち合わせています。


2. メリット

2.1 超軽量コンパクト設計

XF16mmF2.8は、わずか155gという軽さが最大の特徴です。小型軽量のため、旅行や街歩きなど長時間の撮影にも適しています。また、コンパクトなサイズ感は、富士フイルムのXシリーズカメラとのバランスが良く、持ち運びが非常に便利です。このレンズを装着したX-T5を使うと、「APS-Cで良かった!」と得した気分になれます。

2.2 高い光学性能

富士フイルムのレンズらしく、優れた解像力を備えています。画面全体にわたるシャープネスや、絞り開放時の柔らかいボケが特徴で、特に風景や建築物の細部表現に強みがあります。というと「余所行き」の表現となりますが…
つまり、単焦点らしい切れのある描写が魅力的ということです!

2.3 防塵・防滴性能

XF16mmF2.8 R WRは防塵・防滴仕様のため、アウトドア撮影や悪天候下でも安心して使用できます。X-T5も同様に多少の降水や埃に耐えられるため、雪が降っているときでもそれほど神経質になる必要がありません。


3. デメリット

3.1 小さすぎておもちゃのように見える

「小さすぎて高級感に欠ける」という意見があるかもしれません。フルサイズの高級レンズを愛用している方にとって、このレンズのサイズ感や外観はやや玩具のような印象を与える可能性があります。

3.2 F2.8が中途半端?

F2.8は十分な明るさを持っていますが、夜景や星空撮影をメインに考える方には物足りないかもしれません。広角レンズであるため、ボケについても期待ほどではないと感じる場合があります。


4. 総評

XF16mmF2.8 R WRは、軽量・コンパクトでありながら、防塵・防滴性能や優れた光学性能を兼ね備えた実用的なレンズです。特に旅行やスナップ撮影を楽しむ方にとって、この軽さとコンパクトさは大きなメリットです。一方で、外観や質感に高級感を求める方や、夜景・星空撮影をメインとする方にはやや物足りなさを感じる場合があります。

おすすめの利用シーン:

  • 旅行や日常のスナップ撮影

  • 軽快な装備での風景・建築写真撮影

  • 雪が降っているときや埃の多い環境での撮影

購入を検討する方にとってのポイント:

  • 小型軽量な広角レンズが欲しい方に最適

  • 価格が手頃、中古なら尚更

  • 高級感や明るさを重視する場合、他の選択肢も検討すべき

  • 16ミリとはいえ、35ミリ換算24ミリなので、それほどワイドではない

XF16mmF2.8 R WRは常用に非常に適したレンズであり、価格と性能のバランスも魅力的です。私は中古の良品を4万円くらいで購入しました。個人的にはワイド気味の画角は、フレームにいろいろ入ってしまうので、構図が難しいと感じるとこが多いですが、撮影スタイルに合えば、非常に満足度の高い選択肢となると思います。

参考)インターネット全盛の時代ですが、紙媒体で作例を鑑賞するのもたまにはよいです↓

作例

拙作ですが、作例のご紹介
2024年の撮影した作品たちです。


個性的な建物撮るのに最適


街スナップ



光条はあまりきれいではありません・・・
ゴーストも多め


ローアングルだと広角レンズらしい表現が


交差点でささっと撮れます


ワイド気味の表現


結構、寄れます


雪の日でも安心
ボケはそうでもない感じです


最後までご覧くださりありがとうございました。


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