Lightroom Classic 20GBプラン値上げ、そしてRAW現像難民へ・・・
2025年の幕開けとともに、AdobeがLightroom Classic 20GBプランの値上げと新規加入廃止を発表し、多くの写真愛好家が頭を悩ませています。私もその一人で、これまで愛用していたリーズナブルなプランがなくなり、RAW現像アプリケーションの選択肢が狭まってしまう状況に直面しています。本記事では、今回の値上げの詳細や、その影響、そして今後の対策について考えてみたいと思います。
2025年写真業界の残念なニュース
年始早々、残念なニュースが飛び込んできました。AdobeがLightroomに関して2つのニュースを発表しました。
"Lightroom Classic 20GBプラン"(フォトプラン20GB)が値上げ
新規の"Lightroom Classic 20GBプラン"への加入が廃止
ひとつ目は、Adobe Lightroom Classicを一番リーズナブルな価格で利用できるフォトプラン20GBが値上げされるというニュースです。これは現在利用しているユーザーに対する値上げのお知らせとなります。
現価格:1,180円/月
新価格:1,780円/月
月額で600円、年間で7,200円の値上げです。少し前まではこのプランは980円/月で、LightroomとPhotoshopが使えるということで、とてもお得なプランでしたが、今回の値上げで80%も上昇することになります。
私はPhotoshopを使っておらず、Lightroom Classicのみを利用していましたので、もともとお得感は低めでしたが、今回の値上げでさらにお得感が少なくなった印象です。
ふたつ目のニュースは、新規のフォトプラン20GBへの加入が2025年1月15日をもって廃止されるというものです。
この廃止以降にLightroomとPhotoshopを使いたいユーザーは、フォトプラン(1TB)を月額2,380円で利用する必要があります。
このプランではクラウドストレージが1TB使えるため、数字上は悪くないプランに見えますが、制限があります。
このストレージはLightroom(Classicではない方、以下Lightroom無印)のみで使えるストレージで、ローカルに大量の写真を編集する目的にはほとんど無用なものです。そのため、フォトプラン(1TB)へのアップグレードは得策ではありません。
Lightroom無印をだけを使えるプランもありますが、こちらは、クラウドベースなので、ローカルにたくさん写真を持っている人にとっては、使い勝手が悪すぎます。
値上げ回避の方法は?
それでも値上げを回避する方法があります。フォトプラン20GBを月額払いから年間払いに変更することで、値上げを回避できます。年間払いの場合、従来通り14,080円/年です。Adobeからも年間プランへの変更方法が案内されています。
https://helpx.adobe.com/jp/creative-cloud/faq/ccpp-20gb.html
RAW現像アプリケーションもサブスクリプションが主流となり、利用しづらい状況になっています。私はLightroom ClassicとAdobe Bridgeを使いたいので、この年間プランもいつ値上げになるかわからず、今のうちに年間プランへ変更しようと考えています。
Amazonのセールを狙って安く運用?
Amazonでも、Adobeのクリエイティブプランのライセンスを販売しています。大きなセール、プライムデーやブラックフライデーで安く販売されることがあるようです。それを利用して、安く運用する方法もあるようです。
通常時でも、Adobe公式の28,480円/月 よりも安いです。
そして、RAW現像難民へ
実は、Adobeの利用を一度やめたことがあります。理由はサブスクリプションが気に入らなかったことと、カメラメーカー提供の無料ソフトウェアで十分と判断したからです。
具体的には、
Nikonを使う時はNX Studioを利用。
富士フイルムのカメラを使う時は、Capture One Express(for Fujifilm)やSilkyPixの富士フイルム用を利用。
しかし状況が変化しました。
メインカメラがNikon D500からFUJIFILM X-T5に変更。
Capture One Express(for Fujifilm)の提供終了。
Capture One Expressは、動作も軽快で、使い勝手も良かったため、愛用していたのですが、提供が終了になってしまい非常に残念でした。
さらに、SilkyPixは私のMacBook Pro(Intel 2020年モデル)では重くて使い物にならず、結局Adobeに戻っていました。
なんだかんだで、Lightroomのほうが、動作は軽いし、Adobe Firefly機能も実装されて、便利に使えるので・・・
今回の値上げで再度Adobeを離脱すると、RAW現像手段が非常に限られてしまいます。1年後、サブスクリプション更新のタイミングで、RAW現像難民になりそうです。
買い切り型のRAW現像ソフトウェアもあるのですが、意外に価格が高かったり、動作が重かったりと、悩ましいです。富士フイルムのフィルムシミュレーションは素晴らしいので、もしかしたらRAW現像不要なのかもしれません・・・
最後までお読みいただきありがとうございました。