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3兄弟を育てる社会起業家直伝!育児と起業を両立するためのスケジュール管理術

株式会社やまやま 代表取締役の猪原有紀子です。

育児と仕事、そして起業を目指す生活の中で「時間が足りない」「効率的にこなせない」と感じることはありませんか?

私は小4、小3、6歳の三兄弟を育てながら3つの事業を推進しています。従業員15人の会社を経営しながら家庭との両立はどうしているのか?という質問を多く頂いてきました。

今回は、11月から開講した社会起業スクールSBC6期のスタートをきっかけに、私が実践しているスケジュール管理術と時間管理の考え方をお伝えします。

「育児と起業」「時間管理」「集中力」といったキーワードに関心がある方に、少しでも役立つ考え方となれば嬉しいです。


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1. 大切な予定からスケジュールに入れる

「人生で一番大切なことからスケジュールに入れる」ことは時間管理の第一原則です。例えば、仕事よりも子ども達との時間を優先したいと考えているのに、手帳には仕事の予定ばかりだとどうでしょうか?

私は、「長男とデートする日」「次男とパパと旅行する日」「パパとデートする日」「家族見にいくサーカスの予約をとる」などといった家族の予定を最優先でスケジュールに入れます。

これは「重要なことに先に時間を確保する」アプローチで、目標達成に有効だと科学的にも証明されています。ノースウェスタン大学の研究では、「個人的な価値観や目標に基づいたスケジュールが、ストレスの軽減や自己実現感の向上に寄与する」ことが示されています。大切な予定をスケジュール化することで、日々の生活の中でやりたいことが実現に近づくのです。


2. 予定はすべてGoogleカレンダーで管理する

私はすべての予定をGoogleカレンダーに入れ、手帳は使わない派です。重要な予定だけでなく、「子どもの歯医者の予約」「100円均一で子どものコンパスを買う」など小さなタスクも例外なくカレンダーに入れます。こうすることで頭の中に余計な情報を溜めず、目の前のタスクに集中できます。

細かいタスクまでスケジュールに入れる利点については、ペンシルベニア大学の心理学者ロイ・バウマイスターによる「ウィルパワー理論」が参考になります。彼の研究によれば、「人間の意志力は有限であり、タスクを明確に可視化しておくと、決断疲れや迷いを防げる」とされています。スケジュールに全てのタスクを入れてしまうことで、頭を空にして集中できる環境が整います。

3. ミーティングは月曜・金曜の午後に集中

効率的に作業を進めるためには、ミーティングの時間を固定することが大切です。私は月曜日と金曜日の午後にミーティングや打ち合わせを集中させ、火曜から木曜の午前中は集中力を高めやすい時間帯として活用しています。

実際、午前中は人間の集中力が最も高い時間帯であることが多くの研究で明らかにされています。スタンフォード大学の調査によると、午前中は認知機能や集中力がピークに達し、午後にかけて徐々に低下していくことが分かっています。また、午後の仕事や会議に向けて午前中に集中力の高い作業を優先することで、効率が高まり、疲労も軽減されることが示されています。

重要なタスクや思考が必要な仕事を午前中に行い、午後はミーティングなどのコミュニケーションに充てることで、限られた時間を効果的に活用できるのです。

4. 起業タスクもスケジュールに組み込む

弊社が主催する社会起業スクールSBCでは学びが動画コンテンツで提供されており、各STEPが明確に設定されています。「STEP1-1から1-3は〇日の14:00〜16:00に見る」といった具合に、具体的なスケジュールに落とし込むことが重要です。

「いつかやりたい」を「いつやる」に変えることで、やるべきことが明確になり、無駄なく進められます。


カリフォルニア大学の研究によると、「人は行動の具体性が増すほど、実行率が上がる」ことが示されています。やるべきタスクを明確な時間枠に落とし込むことが、日々の行動を計画通り進めるために非常に重要なのです。


5. 夢や目標も具体的にスケジュール化する

未来の目標も、スケジュールに具体化することで、実現がぐっと近づきます。例えば、「2025年に子どもを海外のサマースクールに連れていきたい」という希望があれば、「2024年12月12日14:00〜15:00にサマースクール情報を調べる」とカレンダーに入れることで、夢が具体的な行動に変わります。

この「未来の行動をスケジュールに落とし込む」方法も、心理学的に効果があるとされています。ワシントン大学の研究では、「具体的なスケジュールに基づく計画が、目標達成率を大幅に高める」ことが証明されています。

スケジュールを決めることは、「どんな人生を送りたいか」を決めることそのもの。日々の選択と行動が積み重なって人生が形成されるので、「どこに時間を使うか」を意識することが、自分の理想を実現するための最初のステップです。

6. 情報を少なくする:自分に必要な情報だけを取りに行く

スケジュール管理と同じくらい大切なのが、「自分が本当に必要とする情報だけを取りに行くこと」

今は情報が溢れ、あれもこれもと受け取っていると、かえって混乱します。私は各SNSアカウントを2つ持っていますが、メインのアカウントにはほとんどアクセスしません。私のスマホには、秘書と夫、直近のスタッフからの連絡しか来ないように設定しており、LINEもスマホには入れず、Facebookも必要な仕事用のみ使うようにしています。

さらに、情報の取捨選択を徹底し、他人の投稿がタイムラインに流れないように、フォローも最小限にしています。こうして本当に自分が取りに行きたい情報だけが目に入る環境を整えることで、時間を効率的に使えるようになります。

【一番辛かった時期とその乗り越え方】

起業家として一番しんどかったのは、2021年の後半。2020年に無添加おやつ「無添加こどもグミぃ〜。」を販売し、2021年には新しいプロジェクト「くつろぎたいのも山々」のOPENに向けてクラウドファンディングを実施しました。

認知度が上がったことで取材が殺到し、毎日何かしらの予定が詰まっているのに、ほとんど利益が出なかった時期です。立ち上げ期間だったため出費ばかりで、当時はジュース1本買うのにも躊躇するほど。忙しさの中で、子どもたちと過ごす時間も満足に取れず、心の余裕を失っていました。

くつろぎたいのも山々 着工



やまやま立ち上げを支えてくれた仲間達。自宅には常に誰かが泊まっていたw

そんな中で、理想の未来と絶対に避けたい未来について自分の気持ちを書き出しました。

「どうでもいい人に時間を使わない」「子どもたちとゆったり過ごしたい」「ぴこぴこスマホばかりで集中力が途切れるのは嫌だ」「かわいい時期の子どもたちと豊かに過ごしたい」

自分の人生の優先順位を再確認しました。

そして、紙に「パパとママの偉大な仕事は子育て」「いい思い出や愛された記憶を子どもたちの心にいっぱい刻む」「かずま、はやと、しょうたが一番大事」と記しました。

泣きながらの作業でしたが、これがその後の時間管理や優先順位の見直しに大きく役立っています。

また、当時スタッフだったりさちゃんが、ある日「ゆっこさん、今日は家族でやまやまでゆっくりしてください!」と言って、家族水入らずの時間が取れるように気を利かせてくれたこともありました。

カフェメニューのBLPやカフェラテを作ってくれて、子どもたちと一緒にいる私の写真や動画を撮ってくれたりと、思いやりにあふれたサポートをしてくれました。

その日に書いたnote

事業の立ち上げは、まさに子どもを産むのと同じく大変です。3年後の今では、子どもたちから「ママはむさえ(クレヨンしんちゃんのむさえ)」と言われるくらい、彼らとたっぷりの時間を過ごせる状態になりました。優秀な従業員とスタッフに支えられ、思考や創造の時間を多く持てるようになったことで、家族との時間も、仕事の成果も出るようになりました。

まとめ

育児と起業を両立させるためのスケジュール管理は、単に時間をやりくりするだけでなく、自分が「どんな人生を送りたいか」を具体的に描き、日々の行動に落とし込むことです。

私は、家族との時間を優先するという価値観に基づき、すべての予定をGoogleカレンダーで管理し、大切なことからスケジュールに組み込むようにしています。

さらに、集中できる時間を確保し、ミーティングやタスクも具体的な時間枠に入れることで、効率を高めています。

たくさんの困難を経験しましたが、自分にとって大事なものを見失わないために試行錯誤を繰り返しましたし、周りのサポートも大きな助けとなりました。

私の経験が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。育児と仕事を両立する日々の中で、ぜひ自分の「本当に大切なもの」に基づいて、スケジュールをデザインしてみてくださいね!



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