頑固な人は稼げない。成果が出ない人は頑固です。
株式会社やまやま代表の猪原有紀子です。和歌山県で廃棄フルーツや耕作放棄地をアップサイクルするソーシャルビジネスを展開しています。
私はこれまで、多くの起業家やビジネスパーソンにアドバイスをしてきました。その中で気づいたのは、「アドバイスを素直に受け入れる人」と「自分のやり方に固執する人」の間には、大きな差が生まれるということです。
最近の出来事を通じて、それを改めて実感しました。ある女性起業家が、新しい商品を世に送り出そうと情熱を注いでいました。彼女は素晴らしいストーリーや背景を持っていて、それ自体は魅力的なものでした。しかし、販売の現状を見ると、商品の売上はほぼゼロ。どうすれば成果につながるのか、その鍵を掴み切れていない様子でした。
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売れない現実をどう受け止めるか
その商品には十分な可能性があるのに、売れない理由は明確でした。ブランドを広めるために必要な「興味を引きつけるポイント」が、世の中に伝わっていなかったのです。
より多くの人に興味を持ってもらうためには、人を引きつけるストーリーを際立たせることが大切なので、手順を具体的にアドバイスしました。彼女の独自のストーリーや背景は、共感や話題性を生む大きな強みになります。それを的確に押し出せば、人々の関心を引き、広く届けられる可能性が高いと考えていました。
ところが、彼女の返答は意外なものでした。「その点を強調する必要はないと思います」
さらに悪い事例: プロの意見を聞かない
実は、こうした事例は珍しいことではありません。例えば、ネットで全然売れていない商品を持っている人が、自分のブランドページをリニューアルする際に、デザイナーやマーケティングのプロの意見を無視して、自分の考えを押し通すというケースがあります。
「このデザインが自分らしいから」「こう書いた方が伝わると思うから」という理由でプロの提案を否定するのです。結果、出来上がったページも自分本位な仕上がりになり、売上が上がらないのは当然のこと。
あなたの商品が今月1つも売れていないのであれば、今までの考え方や言葉、行動を根本的に見直す必要があります。そのままでは全ての人から見限られます。誰もあなたに本当の情報や価値あるアドバイスを教えてくれなくなります。
なぜこういう状態になってしまうのか?
頑固さがビジネスの成長を妨げる背景には、いくつかの原因があると考えられます。
1. 自分のこだわりに固執しすぎている
情熱を持って作り上げた商品やサービスには、どうしても「自分の考えが一番正しい」という意識が生まれます。その結果、外部からの客観的な意見を受け入れる余裕を失ってしまいます。
2. 批判を恐れる心理
他人のアドバイスを受け入れることは、「自分が間違っていた」と認めるように感じるかもしれません。この心理が、プライドを守ろうとする頑固な態度に繋がることがあります。
3. 不安や自信のなさ
一見すると強気な態度に見える頑固さも、その奥にはが潜んでいます。他者のアドバイスを取り入れることで、さらに混乱するのではないかという心理が働くのです。
4. 目標と手段を混同している
ビジネスのゴールは「成果を出すこと」ですが、手段(自分の方法やこだわり)に固執しすぎると、本来の目標を見失ってしまいます。
「否定すること」のリスクと「受け入れること」の大切さ
ビジネスを進める中で、他者からアドバイスをもらう場面は多くあります。その際、「これは違う」「自分には合わない」と思うことがあるのは、誰しも同じです。実際、私自身もそう思う瞬間が今まで何度もありました。
しかし、そこで大事なのは、否定することではなく、まず受け入れる姿勢を持つことです。私はどんな時でも、相手のアドバイスに対して「ありがとうございます」「試してみます」と言うようにしています。なぜなら、否定しても何も生まれないどころか、相手の貴重な時間を無駄にしてしまうことになるからです。
データが示す「否定のリスク」
アメリカの心理学者ジョン・ゴットマン氏による研究では、人間関係において「否定的な反応」の比率が高いと信頼関係が崩れる可能性が非常に高いことが明らかになっています。特にビジネスの場では、信頼が失われるとその後のサポートやアドバイスを受けられなくなるリスクがあります。
また、ハーバード・ビジネス・レビューによる調査では、フィードバックに対して感謝やポジティブな反応を示す人は、否定的な反応を示す人よりも20%以上多くの成功機会を得るという結果が報告されています。これは、感謝の態度が人間関係を強化し、新しい機会を引き寄せる要因になるからです。
「否定」の行為が相手の時間を奪うという事実
アドバイスをする側は、相手に貢献するために自分の命の時間を使っています。それを否定するという行為は、相手の善意や努力を踏みにじる行為とも言えます。その瞬間、あなたが「正しい」と思って否定したとしても、相手にとっては「この人にこれ以上アドバイスしても無駄だ」と思われてしまう可能性があります。
結果として、周囲からの支援が得られなくなり、孤立してしまうこともあるのです。
「受け入れる力」が成功を引き寄せる理由
成果を出す人たちは、必ずしも全てのアドバイスを実践するわけではありません。しかし、一旦受け入れることで、新しい視点や発見を得るきっかけを作っています。心理学ではこれを「成長マインドセット」と呼び、固定観念を持たずに柔軟に対応する人ほど、学びや成功の可能性が広がることが知られています(キャロル・S・ドゥエックの研究より)。
否定をやめるための実践方法
一呼吸おいて感謝を伝える
アドバイスをもらったら、まず「ありがとうございます」「参考にします」と返答する。
感謝の言葉は相手との信頼関係を深める第一歩です。
「試してみる」を基準に考える
アドバイスをすぐに採用する必要はありませんが、一度試してみる姿勢を持つことが大切です。
試した結果、自分に合わなければそこで調整すればいいのです。
否定的な態度を意識的に控える
無意識に否定的な言葉を使っていないか振り返りましょう。
否定ではなく、「具体的にどうすればいいか」を質問するよう心がけると建設的です。
全ては未来のために
もし今、あなたの商品が1つも売れていない状況にあるならば、これまでの考え方や行動を変える必要があります。これまでのやり方で結果が出ていないのであれば、他者のアドバイスを素直に受け入れ、新しい方法を試してみることが重要です。
否定を続けることで、周囲からの信頼を失い、結果として全ての人から見限られる未来が待っているかもしれません。それだけは避けたいものです。
成功への扉は、柔軟な心と素直な姿勢で開かれるのです。そのために、まずはアドバイスを否定せず、感謝の気持ちを持つことから始めてみてください。
「頑固さ」はビジネスの敵
ビジネスにおいて、頑固さは大きな障害となります。自分のこだわりを貫くことは大事ですが、それが相手に響かなければ意味がありません。特に、自分より経験が豊富で結果を出している人からのアドバイスを否定するのは、自ら成長のチャンスを捨てるようなものです。
どれだけ商品やサービスが優れていても、その価値が相手に伝わらなければ売れることはありません。柔軟性を持ち、客観的な視点を取り入れることが必要不可欠です。
成果を出す人の共通点は「素直さ」
素直な人は成果を出します。自分の考えに固執せず、他者の意見や市場の反応を受け入れ、行動を柔軟に変える力を持っています。
あなたはどちらを選ぶ?
あなたは今、自分のやり方だけに固執していませんか?それとも、成果を出すために柔軟に行動を変える覚悟がありますか?
頑固さを手放すことは、簡単ではありません。しかし、それを乗り越えた先には、より大きな成果が待っています。
結論
ビジネスの成功に必要なのは、行動の柔軟性と素直な心です。特に、他者の視点を取り入れ、自分のやり方を見直すことは、成長への近道になります。
今回の話が、多くの人にとって「自分の頑固さを振り返るきっかけ」になれば幸いです。そして、その先で得られる成功を、心から応援しています。
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