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2025年1月ニュースレター

2024年は生成AI元年と言われるほど、生成AIの進化が目覚ましい年でした。2025年はAIエージェントの登場やChatGPTの進化などさらに注目される年になるでしょう。
2025年の生成AIのトレンドと業界の事例をまとめました。


1.  2025年の生成AIトレンド

2024年は生成AI元年と言われるほど、生成AIの進化が目覚ましい年でした。2025年はAIエージェントの登場やChatGPTの進化などさらに注目される年になるでしょう。
2025年の生成AIのトレンドを4つのポイントでまとめました

1. AIエージェントと人間の協調作業の進化

2025年には、従来のチャットボットを超えたエージェンティックAI(Agentic AI、自律型AIエージェント)が普及し、FAQ対応のみならず営業・会計・カスタマーサービスなど複数ステップに及ぶ業務プロセスを自律的に実行します。
また、AIがデータ収集・分析・提案を担い、人間が最終判断や対人コミュニケーションに専念する協働モデルが一般化し、生産性向上が見込まれます。日本においては、高齢化や人材不足の解決策としても注目されるでしょう。


2. 産業別AIソリューションの普及

これまで汎用的に使われてきたAIが、2025年にはより産業特化型に進化すると見られています。
たとえば医療分野では高度な画像診断や創薬支援、金融分野ではリスク解析や不正検知が大きく進化。こうした業界特有のデータを扱うアルゴリズム開発が競争を激化させ、企業にはAIを使いこなすための組織的なリテラシー教育が求められます。


3. エッジAIと小規模言語モデルの発展

クラウド一辺倒ではなく、端末側(エッジ)での処理が進むことで、自動運転やロボット、産業用機器などリアルタイム性が重要な領域でのAI活用が加速します。通
信環境が十分でない地方や遠隔地でもローカル処理が可能になるため、新たなユースケースが次々に生まれるでしょう。


4. AIガバナンスと倫理の重要性の増大

AIの普及が加速するほど、データの扱い方や生成物の真偽判定など倫理・ガバナンス課題が焦点となります。
個人情報保護やフェイクニュース対策など社会的要請が高まるなか、各国で法規制の整備が進み、企業にはコンプライアンスと透明性の確保が必須となるでしょう。これにより「AIをどう使うか」だけでなく「AIをいかに安全・公正に使うか」が競争力を左右します。


2. 生成AIが変革する業界事例

ここでは、国内外で生成AIを活用し、成果を上げている複数の事例をコンパクトにまとめました。実際にどのような変化が生まれているのか、参考にしていただければ幸いです。

  1. セブンイレブン
    小売・飲食の現場でSNS分析と販売データを統合し、従来の約1/10の期間で新商品開発を実現。1日あたり5,000回のAI利用実績があるほか、消費者の嗜好変化を2週間単位で反映できる体制を構築しています。

  2. サントリー
    広告クリエイティブ制作時間を60%短縮。さらに、Citadel AIによる予測モデルを物流管理に適用し、パレット回収精度を向上させることに成功。商品パッケージの校正業務もDNPのAI審査サービス導入で30%省力化するなど、業務全般の効率化を進めています。

  3. 三菱UFJ銀行
    生成AI「Kasanare」を活用し、問い合わせ対応時間を50%短縮。OpenAIとの提携によりChatGPT Enterpriseを導入し、コード生成やデータ分析を自動化する取り組みを推進中です。月22万時間の労働時間削減を目指し、融資審査書類などの作成を効率化しています。

  4. 日本精工
    データグリッド社が提供する「Anomaly Generator」を導入し、わずかな不良品サンプルから多様な外観検査データを作り出す仕組みを構築。検査システムを早期に高精度化できるため、生産ライン全体の効率向上に寄与しています。

  5. スズキ
    ChatGPTを活用し、社内のテキストデータ分析や顧客フィードバック対応を自動化。業務のスピードと質の両面で改善が進み、従来の生産工程に比べ大幅なコスト削減と品質向上を見込んでいます。

  6. メルカリ
    商品説明文の自動生成機能を強化し、成約率を約15%向上。ユーザーは写真撮影とカテゴリー選択のみで出品が可能になり、煩雑な入力作業を削減。出品時間を15秒から3タップ(約5秒)に短縮するなど、利便性向上を目指しています。


3. ビジョン「テクノロジーを通して世界平和を実現する」

株式会社ナンバーワンソリューションズは、生成AIやローカルLLMの開発・導入支援を通じて、多くの企業が抱える課題を解決していき、生成AIを活用して新しい価値の創造をともにしていきたいと考えています。AIを一過性のブームとして捉えるのではなく、中長期的な企業戦略の中核に組み込むことで、継続的な成長と競争力強化が見込めるからです。

弊社は、セキュリティ面とカスタマイズ性に強みを持つローカルAIアプリケーションを、幅広い産業へ提案しています。データガバナンスやプライバシーの保護が必須となる日本企業にとって、クラウド型の汎用AIではカバーしきれない部分を補完できる点が大きな利点です。

ローカル環境で使えるからできることが多くあります。貴社のデータを生成AIで活用し、新しいビジネスの創出をともに実現していきたいと考えています。


「生成AIを活用したいが、何から始めればいいのか分からない」「社内のデータをうまく活かしたい」「独自のAIモデルを構築したい」――そうしたお悩みやご希望をお持ちの企業は、ぜひお気軽にご相談ください。弊社は、貴社が描く“未来”を一緒に具体化するパートナーとして、全力でサポートいたします。

4. 製品紹介

革新的なエンタープライズサーチ機能を備えた
ローカルAIアプリケーション「Microcosm」

Microcosm(マイクロコズム)はローカル環境で生成AIを使えるだけではなく、革新的なエンタープライズサーチ機能も搭載したアプリケーションです。
エンタープライズサーチの活用により、企業のナレッジを高速で検索でき、AIにより企業のナレッジを活用することができます。

ローカル環境で使うことができるので、情報漏洩のリスクやAIに学習されるリスクを回避できます。

製品概要・特徴

1. 高度なエンタープライズサーチ
自然言語処理技術を活用し、複雑なクエリにも対応する高精度な検索が可能です。

2. RAG(Retrieval-Augmented Generation)機能
社内情報や最新データを活用し、LLMの回答の正確性と信頼性を向上させます。

3. AIファイル検索機能
PC内のファイルを自然言語で瞬時に検索できます。

4. ナレッジマネジメント機能
社内の知識を体系的に管理し、業務に活用できます。

5. 豊富なLLM選択肢
数十種類のローカルLLMから、企業のニーズに最適なモデルを選択可能です。Meta社のLlama 3.2やマイクロソフト社のphi-4など、最新のモデルにも対応しています。

導入メリット

Microcosmはローカル環境で生成AIを使うことができるため、次のメリットがあります。

1.企業のナレッジ活用を促進できる
生成AIを使うことができるため、自然言語で企業内のナレッジである社内文書、メール、画像など、様々な情報源から必要な情報を瞬時に検索・抽出することが可能です。
2.高セキュア環境で生成AIを使うことができる
ローカル環境で生成AIを使うことができるため、外部からの侵入を防ぐことができます。
3.情報漏洩のリスクを抑えることができる
生成AI活用で、多くの企業が情報漏洩を気にしています。ローカル環境でもChatgptと同等の機能が使えるMicrocosmであれば、リスクを最小限に抑えて、業務で生成AIを使うことができます。


資料請求

詳細は製品情報や事例集をご用意しておりますので、Webサイトからお気軽にお問い合わせください。

5. 来月の予定

  1. 製品アップデート・リリース情報

    • Microcosmの新機能を来月リリース予定

  2. 次回発行日

    • 2025年2月末日予定