国富論って何がすごいの

今日は「経済学の名著が1冊でざっと学べる」という本の国富論について書いていきます

なぜ読もうかと思ったかというと
実は私自身経済学部出身なのに

大学時代全く経済学の勉強をしてきてなかった

というよりむしろ経営学やそういった実用的な部分を実践的に学んできて

アダムスミスの国富論やマルクスの資本論も触れたことがなかったので、これらの本をわかりやすく、現代人向けに書いてくれている本書を手にとってみました

本書では50冊の経済学に関係する本がまとめられており、だいたい1000〜2000文字程度で綺麗に一つの経済書がまとまっているので読みやすかったですね

さて本の第1章、最初に乗っているのがアダムスミスの国富論であり、読んでいくと、今まで高校時代や大学時代に聞いていた「神の見えざる手」や「国富論」の何がすごいのかというが一発でわかり、だからあんなに経済学の父と言われるだけあるなと感心

そもそもアダムスミスが生きていた時代は、18世紀、大航海時代が過ぎ、イギリスや欧州の国々が次々と植民地による支配を強めて、世界初の株式会社である東インド会社が世界でうはうはしていた時期ですね

この頃には重商主義と言われる要は、輸出>輸入による差額利益で儲ける経済政策しか取られておらず、今の経済と言われるものは存在せず、利権を持っている王族や利権を握る株主、東インド会社といった数少ない会社しかお金が回っていかない。さらに上の階級はその地位を維持するために現状維持のための政策をするという、経済発展もクソもない時代でした

しかし、この本が書かれたのはちょうどフランス革命が起き、市民による真の革命で人々は政治においても経済においても初めて自由になった時期でした

そこから全く経済学の歴史がない中、アダムスミスの「国富論」では分業理論や労働価値説、均衡価格などのアイデアが書かれて、今なら納得できる内容ですが、そういった0から1を泉のように書かれているのが国富論だと知り、こんなにすごい人がいたおかげで今の経済学の発展があるのだと正直思ってもみませんでしたね

ただ中身が所々ツッコミどころも多いところもあったため、その後矛盾をつくために様々な経済学者が、生まれて経済学自体がさらに発展していったという点も見逃せません

たった10ページほどの要約でしたが、どれだけアダムスミスがすごいのかが自分でもこれだけ語れるくらいわかりやすい本でした

是非もう一度経済学を学び直したい、入門を探している方はこういった本からでも始めてみては?

では今日はここまで