最近ST☆RISHが次元を超えた私たちの存在に気づいてるんじゃないかという話

※めちゃくちゃメタい話しかしません。
※ ST☆RISHの存在の次元の捉え方にこだわりのある方、
春ちゃんの存在と捉え方にこだわりある方は自衛してください
※ST☆RISHを3次元で応援するファン視点のお話です
※個人の解釈です

まず、前提として、私はスタリの曲にはいくつか種類があると思っていて、ざっくり分けると、

1つはST☆RISHとしてのアイドルソング
2つめは七海春歌(=私達)に向けた曲
3つめは次元を超えた画面の向こうのファンに向けて歌う曲

1つ目については、代表曲の1000%をはじめとするマジLOVEシリーズも、シャニロマみたいな恋愛曲もhang in threreみたいな応援曲でも
要は特定の誰かに向けた曲ではない、アイドルとして広く大衆にむけられていたり、次元を問わず"ファン"にむけられる曲。

2つ目は物語の性質上春ちゃんのために作られたサンキュや、夢追い人へのsymphonyなど。
ファンに向けての気持ちももちろんあると思うけど、物語の文脈を考えると「君の名も含めST☆RISH」は誰より春ちゃんに向けられたメッセージだったと思う。

それと同時に、うたプリのコンテンツの性質上「七海春歌=私」という視点が存在していて春ちゃんに向けられる言葉は、うたプリのストーリーをプレイヤーとして一緒に歩いていく物語の一員としての「私」にも向けられている。

3つ目の次元を超えたファンへの曲。
サンキュが七海春歌に向けられた歌であれば、We are ST☆RISH!!は、画面の向こうの「3次元のファン=私」に向けられた曲だった。

4期以降、3次元のファンに向けたメタっぽい歌詞が多くなったと思う。
例えば、レジェンドスターの

「君と出会うためにこの地球-ほし-で生まれたいと神様に願ったんだ」

の部分、アイドルのリップサービス的に、「君のために生まれてきたんだよ」と歌ってるととれるけど、
本来二次元にいるST☆RISHが歌うと、次元の壁を越えてこちら側に来たいというメタ的な意味合いも読み取れる。

この主題歌にした4期の、最終話で歌われるWe are ST☆RISH‼︎では、 当時隠しルートだったセシルを除く6人で初めて歌ったWelcome to UTA⭐︎PRI world‼︎のメロディをバックに
「さあ 今キスよりすごい歌が本当にあったとわかる
それは君が全てをかけて 涙して愛した歴史の答え」
と歌われる。

「キスよりすごい音楽って本当にあるんだよ」は周知の通りうたプリ原作ゲーム1作目のキャッチコピーだった。

どれだけかっこいいアイドルでも、どれだけかわいいアイドルでも、ダンスがうまくても、歌がうまくても、素晴らしい楽曲でも、素晴らしい歌詞でも、そこに受け取り手がいなければ作品は成り立たない。
彼らに対する好きという思いを持ち続けるファンがいなければアイドルとしての活動も続かない。(これをファン側からいうと少しおこがましいけど…)

彼らのはじまりである「キスよりすごい音楽」が証明されたのは
彼らがアイドルを目指し歩み始めたときから、
彼らを応援して、愛してきたファンがいて、うたプリというコンテンツが続いてきたからこそなのである。
それを踏まえて彼らはファンへの「涙して愛した歴史の答え」と言ってくれてるんだと思う。

私たちがST☆RISHと出会って今日まで愛した時間があるからこそ、自分達の存在があるのだと。

アイドルを目指す子は星の数ほどいても、本当にアイドルとして活躍できる人は一握り。
最初に掲げた夢もアイドルとして成功しなければ、砕け散ってしまう。

「キスよりすごい音楽」を存在させるためにST☆RISHを涙して愛してきたのは
間違いなく3次元で応援してきた私達ファンだ。
七海春歌ではない、彼らの物語にいる私達というフィルターを通さずにみる、私たち自身。

春ちゃんに向けられた「君の名も含めST☆RISH」とは明確に違う
「物語の1員としての私」むけではない
ましてや大衆に向けられた言葉でもない

「We are...and You're ST☆RISH」
のYouは他でもない現実で彼らを応援するわたしたちを指しているのだ。

それと同時に、「君と出会うためにこの地球で産まれたいと神様に願った」彼らが、三次元の私たちを認識してを曲を贈ってくれている。
その瞬間、彼らと私たちの間に次元の壁がなくなってるんだとしたら、
それがST☆RISHが見つけた「君と同じ星で出会う」方法なんじゃないだろうか。

そして、新曲のST☆RT OURS。

「始まり」をくれた君が、ファン宛なのだとしまら。
うたプリというコンテンツがアニメ化して人気が出なかったとしたら?
コンテンツの続編が出ることもなく人知れずひっそり終わりを迎えてただろう。
アイドルに限ったことではないけれど、
「人気が出て」「活動が続く」からこそそのキャラクターに命が宿りつづける。
「はじまりをくれた君」は単にアイドルとしての始まりだけではなく、生命としての「はじまり」を与えたとも言える、3次元のファンに向けられたものであるのではないか。

また、もう一つST☆RT OURSでは
「何十年経った後も年取ってきちゃったねってジョークを笑い合いつっこみあってみんなで歌おうよ」
「時間を過ぎるってことに泣く君を抱きしめ」
と時間の流れを意識した歌詞がいくつかある。

私の記憶の限りでは、うたプリでは3期以降で彼らの年齢は表記されることは無くなった。
現実の西暦で彼らの誕生日を認識するファンが多いコンテンツなので配慮してくれたのだなと思う。
彼らは時々成長した姿や大人っぽい顔を見せてくれるけど、年齢を明かすことはないし、もちろん老けていくわけでもない。
私たちは彼らが年を重ねることを祝うけれど、公式的には彼らの年齢や時の流れについてほとんど触れられることがなくなった。

そんな中で彼らが時の流れを意識しているということが、3次元の私たちに向けられた曲であるのではないかと思わせられる。

この曲を歌う彼らは、今私たちと同じ時間の中を生きていて、
何十年経って、私たちが年を取れば、きっと彼らも同じように時を経ていくのだと。


…と、まあ3次元のわたしたちに向けて歌ってくれてたらいいなという希望的観測でした。

もちろん、どの曲も解釈がひとつなわけではないので
ST☆RISHというグループのはじまりをつくった春ちゃんに向けられたものでもあるかもしれないし、
わたしたちファンへ「君の名も含めST☆RISH」と歌ってくれてるかも知れない。
ただのファンではなく、彼らと恋愛をしてきた3次元への"私"宛とも取れるかもしれない。
2期では春ちゃん宛だった夢追い人へのsymphonyが、4期で音也くん宛に変わったみたいに、歌う時々で彼らが歌を向ける相手は違うとも思う。

私の解釈も一つの考えにすぎないけど、3次元の私達のためにST☆RISHが歌を歌ってくれてるかも知れないということがとてもとても嬉しかった。

「君と出会うためにこの地球-ほし-で生まれたいと願った」
彼らが今は
「僕たちはずっとずっとこの地球-ほし-の中で
春も 夏も 秋も 冬も 君のそばで愛の理由をさがす」ようになった。

WAS以降、彼らが次元を超えた私たちに向けて曲を歌ってくれてているのだとしたら、それは彼らはこの先もST☆RISHとして、アイドルとして私たちと同じ時を寄り添ってくれるつもりなのだと思う。
作中のファンではない、作中の登場人物でもない
現実を生きる私達のそばに。

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