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深夜2じ。大都会は明るさを残したまま。
街灯越しに星が見える晴れの黒い空。やっている店は少なかった。

いつもなら確実に寝ている時間。2時なんて元旦でも見ない数字だ。

ピークよりは酔いは落ち着いているがまぁ酔っているのには変わりない。
外でしっかり酔っているのなんて1年?半年?ぶりとかだ。

「酔い」は楽しくて怖い。
いつも私を演じているし、それなりのバリアを張っているけど、お酒も弱い私はそれが簡単に崩れる。顔は真っ赤でちょっと声は大きくて、ちょっと人にずけずけ踏み入ってしまったりする。特段おもしろいことも言えないのは酔っている時も変わらない。そして、そんな大勢の人に見せては行けない顔をしている。恥ずかしい。

今回の飲み会は、平たく言うと同世代の同業者。ZINEを創って販売する仲間だ。
古い付き合いって訳ではない。けど、心地いい。楽しい。そして尊敬。なんか特殊だ。
ボランティアスタッフに行っていても確実に出会わなかった人もいる。不思議。

コロッケとメンチカツを渡したい、高校のネクタイの今、住む、ソフト麺とか、しぶい渋い、指輪、冷凍みかんの歌、まる焼きと酒、、、、

酔っている割には会話の内容はちゃんと覚えていた。どうやら記憶を飛ばすタイプでは無いらしい。

くださなさと突然の真面目さを兼ね備えた居酒屋のテーブルは、カフェとは違う。
昼間にランチをしたり、カフェでケーキを食べたりするのとは違う空気を纏ったテーブルに咲く話も違うのは当たり前なのだが上手く言語化できない。

接ぎ木の居酒屋のテーブルに乱反射したコップの光




夜なのに車はびゅんびゅんと通る大通り。その歩道を歩く。酔いつぶれて寝ている人となんか怖い人の隣をすり抜ける。突然掴まれたりしたら怖いからやっぱり知らない人の隣を通るのは怖い。

横断歩道の前でばいばいをした。
信号が変わるまでバイバイをしていたかった。

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