喫茶店には、なぜこんなにも珈琲が似合うのだろうか?
珈琲が苦手。
カフェラテもカフェオレもカフェモカも苦手。
(違いは何度聞いても忘れてしまう。)
あの苦さがなんてったって苦手。
だけど、今日は飲みたくて堪らなくなった。
その場所は珈琲専門店の純喫茶。
壁に珈琲メニューがびっしりあるタイプのお店。
サイフォンで提供される大人の珈琲屋さんだ。
ビターな大人の誘惑に負け珈琲を頼むことにした。
といっても、お子ちゃまと言われるであろう
「カフェ・ショコラーノ」
可愛らしい響きとチョコレートと生クリームがたっぷりという言葉に惹かれた。
珈琲が苦手ということを伝えると「珈琲少なめにしときます!」と言って貰えた。
あぁ、ありがたい。
恥ずかしい。
珈琲を売りにしているのに申し訳ない。
そうして届いた「カフェ・ショコラーノ」
ホットにしてよかったと思う贅沢なカップ。
とろとろの生クリームの上に削りチョコ。
しゅわしゅわーと口の中で溶けていく生クリームの後に珈琲がすーっと入ってきて、
おぉ、ビター。
パンを齧って、
珈琲、
うぅん、ビター。
パンを齧って、
またカップに口をつける。
おぉ、ビター。
ひたすら大人への入口の扉をノックしているような状況。
ギブアップ、、、
やっぱり苦かった。
自分の舌がぎゅーってなって、
美味しく感じれない自分が嫌になった。
珈琲いけちゃう大人な友達に残りは飲んでもらって事なきを経た。
あんなに美味しそうだったのにな珈琲。
あんなに飲みたくなったのにさ珈琲。
程遠いな大人。
苦味と深みを語れる大人になりたい。
珈琲を美味しく飲めるようになりますように🙏