星の子を観た話(ネタバレ注意)
10月9日公開
星の子
を観てきました
上映予告やTVでのあらすじを拝見する中で、
「あ、よくある宗教の家族の話ね」と
思っていました、お恥ずかしながら
あらすじとしましては、
今村夏子による、野間文芸新人賞を受賞した同名小説を実写映画化。“あやしい宗教“を盲信している両親の元で暮らす娘が、次第に自身を取り巻く環境へ疑問を抱き、葛藤する姿を描き出す。幅広いフィールドで活躍する芦田愛菜が、『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』以来5年ぶりに実写映画で主演を務めた。監督・脚本は『日日是好日』の大森立嗣。(Googleより)
わたし自身真言宗御室派の仏教徒であり
まぁ仏教徒と言いながらも常日頃から
念仏を唱えているかといえば
そうではありませんが
幼い頃から日常の中にあり
兄弟全員般若心経はそらで言えるものです
ちひろからすれば当たり前の日常だったのでしょう
⚠︎ネタバレ注意⚠
作中の真髄というのは汲み取れませんでした、
が、娘のためにと新興宗教にハマった両親
それが当たり前のちひろと姉と考え方の違い
おかしいと思いつつも姪を傷付けまいとする叔父
宗教=異質なモノとする担任
団体に所属する他の家族
そのどれもは自分が知らないだけで
日常に普通にある話だと思うのです
お金を巻き上げたり
効能の無いものを売り付けたり
そういう所が現実に露見しているからこそ
敬遠されたり印象の要因かと思います
作中にもある宗教幹部である
高良健吾と黒木華への"噂"を
もっと深堀して欲しかったですし
ラストシーンが現実なのか
もうこの世ではない描写なのか
この世(社会)とあの世(団体の世界)との
離別の描写なのか
アフターストーリーを見てみたいし
ちひろが叔父と暮らすことを選んだ
世界線も見てみたいと思いました
個人の意見としましては、
水如きで乳児湿疹が治るのなら
みんな使うだろうし勧める
それが浸透しないのは
科学的根拠を求める人が多いから
なのでは、と思います
そして何かを信仰することは
何かに許されたいからではないかと考えています
わたしは寺社仏閣を巡ることが好きで
歴史的建造物が好き(現代建築も好きですが)
なこともありますが、大きな理由は
今世で徳を積めば来世では
今世より良い人生を歩めると信じているからで
こういう考え方もある種宗教的なのだろうと
思っております
ましてや多様な宗教が入り交じる日本という
この国では誰がどんな思想を持っていても
犯罪に加担していなければ
大した驚きもありませんが
同じく宗教団体をテーマにした映画ですと、
2013年に公開されたポール・トーマス・アンダーソン監督の
The Masterがとても良い意味で
ゾワゾワとしていて良かったですね
では、また