課外報告書 68℃卵を作ろう
1. 緒言
68℃に温度調節して温泉卵を作るために、調理用温度計とIH調理器で加熱温度調節をしながら実験を行い、結果からシュハート管理図を作成して結果分析をする。
2. 実験方法、使用器具
使用器具は以下の通りである。
・IH調理器 ・ステンレス鍋
・デジタル温度計 -50〜300℃表示(No.D-6475 測HAKARI)
・卵 Mサイズ1個 ・水2L ・スマートフォンのタイマー
水温を68℃に制御するために、IH調理器の一番弱いパワー(power1)で加熱を行った。power1だと水温は60℃から上昇せず、1段階上のpower2であると68℃を超えた為、power1とpower2を行き来させながら水温を68℃付近に保った。
この方法で、30分間卵を温水の中で放置した。この時、1分毎に水温を測った。
3. 実験結果
1分毎の温度測定の結果は以下のようになった。
0分 68.1℃
1分 68.5℃
2分 68.1℃
3分 68.0℃
4分 68.5℃
5分 68.3℃
6分 68.0℃
7分 68.2℃
8分 68.3℃
9分 68.2℃
10分 68.6℃
11分 67.5℃
12分 69.0℃
13分 68.0℃
14分 68.6℃
15分 68.0℃
16分 68.3℃
17分 68.3℃
18分 68.6℃
19分 69.2℃
20分 68.6℃
21分 68.3℃
22分 68.0℃
23分 68.6℃
24分 68.2℃
25分 67.9℃
26分 68.7℃
27分 67.8℃
28分 68.1℃
29分 68.0℃
30分 68.2℃
また、完成した卵は白身は程よく固まり、黄身は中心部が半熟であったが白身に接している部分は固まりかけていた。食べてみた結果、市販の温泉卵と同様の食感であった。
シュハート管理図は、中心線が68.28064516、母集団標準偏差が0.3468004492、上方管理限界UCLが69.32104651、下方管理限界が67.24024381となった。
4. 考察
より美味しい温泉卵を作るには、より正確な温度管理が必要である。今回の実験では、最大で69.2℃と68℃から1.2℃も上昇してしまい、黄身の外側が少し固くなってしまっていた。よって、68℃からのズレは最大でも0.5℃ほどに保たなければならないと考えた。
5. 参考文献
・「北海道ゆる暮らし,温度ごとに温泉卵の固まり具合の違いを見る(60℃、65℃、70℃、75℃で30分ずつ) (https://yurukurashi.com/cooking/17385/) (2024/07/10閲覧)