推しへの向き合い方とお金の使い方を考える
最近、推し事があんまり楽しくない。前みたいに夢中になれない。
※尚、私は「推し活」という言葉があまり好きじゃないのでここでは「推し事」と表現することにする。私は「活動」しているつもりはなくて、推しを追うことはあくまで生活の一部だから。
私にはいろんな界隈の推しがいて、数年前まではそれぞれの活動を夢中で追いかけていた。現場が被り、見なければいけない番組や雑誌が多すぎて、体と時間が足りなくて困るほどだった。推しは3人までが限界。グループの活動を全員追うのは無理だと悟った。追いたいものがたくさんあるのに自時間が足りなくて辛かった。
長年追いかけてきたアイドルがコロナ禍のタイミングで無期限の活動休止。その後ハマったアイドルも、お国の事情で活動休止中。一番熱心に追いかけていた国内グループに対しても、前ほど情熱を注げずにいる。
惰性で推し事をやっていないか、と問われたら否定できない。この前、活動休止中のアイドルのファンクラブの更新をうっかり忘れて失効してしまった。推しが出る舞台のファンクラブ先行を忘れていた。他の現場がある日の舞台のチケットを取ってしまった。他にも公演日を間違えたことがあった。
お金を無駄にしてしまったことにも落ち込んだし「私にとって彼(彼ら)はその程度の存在になってしまったんだな」とショックだった。あんなに好きだったのに。熱心に雑誌を買い、グッズを買い、ブロマイドを集めていたのに。活動の全てを追いかけるぞ!と意気込んでいたのに。
これは年齢を重ねたオタクあるあるらしく、職場の同世代の同僚たちに話したところ、みんな共感してくれた。「昔みたいに何かに夢中になれない」と嘆いていた。
昔のように狂ったようにハマりたいのに、それができなくて悲しい。そんな自分を認めたくなくて、チケットを取り続けているのかもしれない。
私は、推し事にあたっていくつか決まり事を作っている。
遠征はしない。体力がなくて疲れちゃうから。その分、東京近郊の現場を増やしたい。
同じ舞台のチケットは1枚まで。二回以上見ない。
CDの複数買いも極力しない。リリイベがあってオリコンランキングが狙えそうだったら少しだけ頑張るけど、5枚以上は買わない。
トレーディンググッズには手を出さない。オープンパッケージのものは買っていい。
などなど。
これらのルールを守っているけど、今のテンションに合わせて更にルール追加をしてもいいのかもしれない。例えば、一つの公演につき一回だけしか行かない、とか。
遠征に行かないかわりに、東京近郊のライブはすべて参戦していたけど、「一回でよかったな」と思ってしまうこともしばしば…。今週末も3日連続してライブに参戦する予定だけど、まだそこまでテンションが上がっていなくて楽しめるか不安である。脳死でチケットを取る癖をやめたい。
かと思えば、すごく楽しくて、もう一回行きたかった…と思うこともあるので難しい。しかしもう一回行きたかったライブの方が記憶に残る。一回のライブに全力を注ぐのがいいのかもしれない。
私の推したちは比較的大きめの箱で催しをやってくれるので、あとから行きたくなったらチケットを追加した方がいいのかも。チケットを取るのにも一苦労するような超人気グループではないのが少し悲しいが…。
しかしチケット取りって本当に難しい。気合い入れて申し込んだら思ったより取れてしまって、リセールでもはけないなんてザラ。取れないのは悲しすぎるからつい申し込みすぎて余らせてしまうのだ…。
最近、チケット代を無駄にしてしまうたび「このお金を積み重ねたらマルジェラのチェーンウォレットが買えるじゃん」と考えている自分に気づいた。
私、チェーンウォレットが本気で欲しいんだと思う。行っても行かなくてもどっちでもいい現場にお金を落とすより、本当に欲しいものを買った方がいいのでは…!?
というわけで、推し事との向き合い方を考え直したい。本当に見たいものだけを見よう。無駄な出費をやめて、本当に欲しいものを買おうと思う。