UK : Jungle
ロンドン出身のプロデューサー Josh LoydとTom McFarlandによるエレクトロソウル/ファンクユニット Jungle(ジャングル)
広大な敷地が似合う、広がりのあるサウンドが鼓膜のみならず全身を包み込んでくる。
ファルセットを中心とした"男女混合ハイトーンユニゾン"とシンセサイザーはもはや神秘的で、彼ら特有のサウンドとも言えるだろう。
2021年8月には、3rdアルバム『Loving In Stereo』をリリース。
Jungleは"バンド"としてだけではなく、ソングライター兼クリエイティブディレクターのJoshとTomによる"アートプロジェクト"としても高い評価を得ている。
MVに出演しているのは、ロンドンを拠点に置くダンスエージェンシー『AMCK』のダンサーたちだ。
ワンテイクで撮られる彼らのダンスはJungleの音に重なり、見る者を釘付けにするパワーを持つ。
Jungleには根強いファンクの精神が宿っていることも忘れてはならない。
『Loving In Stereo』に収録されている楽曲は特に、スピリチュアルなサウンドでありながら高揚感・躍動感に満ちており、思わずノッてしまうものが多い。
なにも、AMCKのダンサーのように上手く踊る必要はない。ただ音を全身で浴び、震える細胞の赴くままにノレばいい。
J. ColeやFKJとも楽曲制作をしているBasを迎えたヒップホップトラック『Romeo』もクールだ。
「世界滅亡後にラジオ局が流す別れの音楽」というコンセプトを持っていた2ndアルバム『For Ever』に比べ、3rdアルバム『Loving In Stereo』は喜びや希望に溢れているようなポジティブな印象が強い。
そして同時に、Jungleの幅の広がりや、今後の活動に向けた大きなポテンシャルを感じることもできる。
9歳の頃から隣り近所に住んでいた幼馴染だという2人は、今後どんな作品をリリースしていくのだろうか。
Jungleを強く印象づけるMVをいくつも紹介してきたが、もちろんLIVEにはダンサーがいない。
ただ私は、彼らが世に放つものの中で最もクールなコンテンツが、LIVEであると信じている。
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