US : Free Throw
テネシー州ナッシュビル出身のFree Throw
ジャンルとしては、USインディーエモ・インディーロックなどで括られる事が多い。
バンドメンバーが高校を卒業した後の2012年結成。
オリジナルアルバムを4枚リリース。
まず、聞いて欲しい、コテコテ。
大合唱系のインディーエモ、
THE USインディーエモの王道、American Football, Algernon Cadwallader, Snowing, Modern Baseball
マスロックの要素、
Tiny Moving Parts
メロディのポップさ、
Fall Out Boy, My Chemical Romance
イージーコア的なノリの部分、
Chunk No! Captain Chunk!
どんだけ凝縮したんですか?ってな具合で彼らのルーツが分かりやすい。
ちなみに、Free Throw は 前期の方が暗い鬱屈した曲が多く、後期になるにつれて攻撃的で切ないポップさが際立っていく印象がある。
最初に聞いてもらった曲は 後期寄りの曲だ。
こちらはファーストからの動画。
コテコテの鬱屈エモ。
タッピングの音選びは流石。メロディの掛け合いも コテコテさに拍車をかけている。
枯れた叫び、静と動の駆け引きを楽しんだアレンジ。爽快なブレイク。
この頃、彼らはempire! empire!(i was a lonly estate)のツアーに帯同するなどして、エモ界隈にて注目を集め始める。
これはまた後期寄りの曲
ベースの当てぶりが適当すぎて笑ったMV。
ギターの音色でディストーションにリバーブか、コーラスがかかっている。もしかしたらフランジャーかもしれない。良い創意工夫だと思う。効果的でいい引き具合だった。
彼らからは、エモのコテコテさも感じるし、エモを進化させようという心意気も感じる。
しかし…去年2021年にリリースされたアルバム
「Piecing It Together」は全体的にかなりポップなアルバムとなっている。
アンダーグラウンドからポップになり始めると
次回作に期待が高まる。そのままポップに振るのか?
またクラシックなエモに寄るのか?はたまた全く異なるベクトルに飛ぶのか?
何が起こるか分からないのだ。
彼らの今後に期待したい。
MK D