Sweden : Mando Diao
音楽を掘り始めたきっかけはロックだ。
中学2年の頃、ジミヘンに憧れてギターを始めた友達とバンドを組んだ。
どこの国のバンドなのかも知らないまま、鼻水を垂らしながらひたすら色んなロックを聴いてコピーした。
ただ時が経つにつれて、興味を持つ対象が変わり、ロック以外も聴くようになる。
大学以降はむしろ、ロック以外を聴いていたと思う。
何年かぶりに、普段は使っていない、過去に聴いてきたCDを取り込みまくっているiTunesを開く。
「当時は好きだったな…」なんて思う数曲を流す。そのとき体内には、当時以上に激しい電流が流れた。
ロック離れが進む私の耳を虜にしたのは、彼らだった。
Mando Diao
デビューアルバム『Bring 'em In』の1曲目に、こいつらはとんでもない曲をブッ放してきたんだ。当時は何も知らなかった。
この疾走感や躍動感、猛々しさの中に感じられるクールさに、してやられた。
ロック以外を、長い時をかけて聴いてきただけに、ジャンルを問わず良い音楽は良いと分かるようになった。良いロックは今でも変わらず響く。時を経た分、ノスタルジーも加わる。
メリハリのあるツインボーカルが心地良い。
シンプルな音を持ったロックの魅力を再認識させてくれたのは、ストロークスでもホワイトストライプスでもアクモンでもない。
スウェーデンの彼らだった。
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