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大切な記憶

私にはPRODUCE101JAPAN season2を語る上でなくてはならない存在がある。
"SIXPLANETS"だ。本当に奇跡の物語だった。
あれから2ヶ月が経った今も正直私はあの日で止まったままだ。
こんなにも忘れられない大切な宝物となった奇跡の物語を、記録として残すことにする。

1 四谷の奇跡

グループ評価のチームは、最初の順位発表で1位だった木村がまず初めに指名できる権利を手にした。
次々と実力者が指名され、あっという間に西、アントニー、尾崎、太田、藤牧、そして木村の6人によるアベンジャーズチームが作られた。
このアベンジャーズチームが決まる際、最後の1人を指名する前にされた、"仲良くなった人はいるか"という質問に対し、四谷の名前が挙がった。見ている人の多くは"ならば残る1人は四谷なのか?"と思っただろう。
しかし四谷は選ばれなかった。
なんとも残酷だとも思ったが、これは"オーディション"であることの宿命なので仕方ない。


そして次の指名者からはくじ引きで決めることになった。
全ては運だ。
皆に平等に最強チームを作るチャンスが与えられたのだ。

そしてこのくじ引きにより一番最初に選ばれたのが四谷真佑だった。1/54の確率

この流れ、まさに奇跡すぎる。 
これが"四谷の奇跡"の始まりだった。

2 SIXPLANETSの誕生

まず初めに、4人が四谷による指名で選ばれた。
西島、古瀬、田島、小林の4人だ。

四谷がこの4人を選んだ時 "人選スキル高くね?"  そう思ったのを思い出す。最強のグループが出来る予感しかしなかった。

そして残る1人は、最後まで指名されなかった練習生らによる逆指名で選ばれた。7人の中から選ばれたのはFクラスの小堀柊だった。

正直なことを言うと、この時点で小堀に対しての印象が全くなかった私は、なぜ5人はこの子を選んだのだろうか。と理解に苦しんだ。

けれど今思うと、きっと四谷は再評価前のクラスで同じだったこともあり彼の良さを知っていたし、他の4人も小堀が控え室でいつも練習していたことや、素直で真っ直ぐな子だということにこの時点で気付いていたのではないかと思う。
やっぱり人選スキルすげぇ、、、となった

こうしてSIXPLANETS が誕生した。

3 苦悩

最初のレッスン。
トレーナーからの評価が良かったのは、SIXPLANTS 2組だった。
しかしそれが"チームがまとまらない"と悩んでいた1組に火をつけることとなる。
それぞれが意見を積極的に出し、新たに構成を作ったりとみんなで作り上げる、そしてこの勝負に絶対に勝つと言う意志の強さが1組に見え始めた。

りの先生によるダンスレッスンで、1組の気迫溢れるパフォーマンスを見て不安になる2組のメンバーたちの顔は忘れられない。

最初のレッスンから大きく成長してきた1組は確かにすごかった。不安になるのも当たり前だ。
しかしこの時みんなが不安になってることに対して、別の視点から苦しんでる練習生がいた。

リーダーの田島だ。

"自分が全部計画を立てて、練習進めてきて
 それでチームのみんなが「劣った」って感じちゃってることが
 結構悔しい。そっちの方が悔しい気がしてますね"

この時彼は、この苦しみを胸の奥に仕舞い込んでいた。
私は嫌な予感がした。このままで大丈夫だろうかと。
その状況のまま菅井先生のボーカルレッスンが始まった。

S1を見ていた人ならもちろんのこと、他のグループのボーカルレッスンを見ていれば菅井先生が厳しいのはわかるだろう。
そんな先生が 1組のパフォーマンス後、"ここまで最後まで見たいなと思ったのはいなかった。" と言ったのだ。
それを聞いた2組の顔は余計に曇っていった。

そしていよいよ2組のレッスンが始まった。

流れたのは本当に一瞬だったが、みんな最初のレッスンの時のような自信は無く、不安が外に出てしまっていたように思う。
それはプロの菅井先生から見れば一目瞭然。
空回ってる。何に向かってるのか姿勢がわからない。と指摘された。

この時初めて田島が"もやもやしてる"と心のうちを明かす。
これをきっかけに全員での話し合いをする場が設けられた。
1人ずつ気持ちを聞いていくうちにそれぞれが抱えていた胸の内が、皮を剥がされ剥き出しになっていった。

ダンスができないのは想像ができていたけど、ボーカル志望なのに歌もできないと悩んだ四谷。

"自分が自分自身に悔しいんだね"

田島が何気なく言った一言。
私はびっくりした。推しなので多少の贔屓目が入ってるかもしれないことは許して欲しいが、今の若者にこんな言葉がサラッと出てくる人がいるんだと。
悩んでいる時、アドバイスされるより、そうなんだね苦しかったよね。とただ気持ちを理解してくれればいいと言う時はないだろうか。
それを彼はできてしまうんだなぁ、、、

私の想像でしかないのでわからないが、この具体的に解決はしてないんだけど、苦しい気持ちを肯定してくれたような言葉で、四谷はだいぶ救われたのではないかと思う。

そしてきっとSIXPLANETSの中で1番苦しみ悩んだであろう小堀柊も、初めてメンバーに対して本当の気持ちを打ち明けた。

"もうダンスの細かいところを頑張るしかない"
"とりあえずは頑張るけど"
"サブボーカル2のパートを変えて欲しい。"

正直おいおいおい。と多くの人がなっただろう。
レベルの高いチームに入ってついていけない自分が、チーム全体に迷惑をかけてるんじゃないか。その気持ちは理解する。
しかしこの日プと言うオーディションで、プロを目指すのにその気持ちは甘くないか?と正直思ってしまった。

そんな小堀に対しうまく言葉が出ない田島を見かねて古瀬が口を開いた。あの一言が小堀を変えたと思う。

"すっごい甘いなと思った "

ぶっ刺さった。思った何倍もストレートな言葉だった。
そしていつもは穏やかな蓮汰も口を開いた。

"柊くんいつも練習してて。ネガティブな考えが多くて。やっぱりそれが理解できない。「練習してもできなかった」って言う練習は自分が思う何倍もしてから「できなかった」って言わないと周りはついてこないと思う"

自分も経験が少ないまま韓国に行き、計り知れない努力をしてきたからこそ出てきた言葉だと思う。

よく言ってくれた2人。と感心すると同時に、この2人のストレートな意見に対する小堀の反応が正直怖かった。
これで余計にダメージを受けて、落ちていってしまわないか不安だった。

だけど私が思った以上に彼は強かった。
みんなからの言葉をしっかりと受け止め、次に繋げた。
厳しい言葉の数々やあの話し合いの場を設けてくれたことを
"ありがたい"と言った。
そして、彼は 変わった

本番の小堀は、あんな風に悩んでた彼と同一人物とは思えないほど、自信に満ち溢れ、キラキラと輝いていた。
間違いなくアイドルだった。

そして何より不器用で拙い言葉だけど、どうにか伝えようとした小堀をしっかりと受け止めてくれてありがとう。
サブボーカル2は柊しかいない。と小堀を信じてくれてありがとう。
うまく輪に入れない小堀を気にかけてくれてありがとう。
いつも小堀をそっと支えてくれてありがとう。
誰目線なのかって話だけど本当にそう思った。
きっと5人が真剣に向き合ってくれたからこそ小堀も変わったと思うので。

4 起こした化学反応

そして迎えた本番。
1組のパフォーマンスはさすがと言える完成度だった。
まず何よりダンスのレベルがえげつないほど高い。
未経験で苦しんだ藤牧も馴染んでる。
そしてダンスが苦手な分を完全に歌で取り返している。
素直に"1組やっぱり強い"そう思った。

しかしそれと同時に

2組なら大丈夫。絶対に勝てる。

どこから湧いてきたかわからないけど、自信があった。
ありえないほどの自信で私の中は満ち溢れていた。
6人ならいける。そう信じた。

ここまで来るともう言葉だけでは無理だ。
6人のパフォーマンスをじっくりと見て見てほしい。

この日放送を見ていた私の目からは涙が溢れた。
1つの伝説が生まれた気がした。
すごいものを見てしまったと思った。

感想を書きたかったのだが、書いたらそれだけで凄い事になるので今回は。やめておく。
とにかく動画を見てもらえれば、今言葉にしてない私が言いたいことは全部わかってもらえるだろう。それくらいのものだ。

控室で見ていた他の練習生も言っていたようにどっちが勝つか本当にわからないステージだった。


結果は

負けた。
涙が自然とこぼれ落ちた。
何よりもう少しだったと言うことが余計に胸を苦しくさせた。
そして6人の悔しそうな顔や涙を見てまた余計に苦しくなった。悔しかった。
だけどその悔しさと同時に、6人ならこれをバネにしてもっともっとでっかくなる。そんな確信も持てた。

5 次のステージへ

"家族のような感覚"
見ているだけの私たちでもそう見えていたし感じていたから、6人にとったら本当にかけがえの時間だったんだろうなと思う。

結果は悔しかったけど、6人の奇跡のような物語を見届けられた事に感謝。ありがとう。本当に幸せだった。


この言葉の通り、6人は全員次の順位発表を通過した。


私にとってSIX PLANTSはS2の青春だった。
最高にあったかいグループだった。
そして沢山のことに気づかさせてくれた。
かけがえのない記憶の1つになった。

私たちの中でSIX PLANETSは永遠です。

田島将吾、西島蓮汰、四谷真佑、古瀬直輝、小堀柊、小林大悟
ありがとう。


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