小説版めざめる月を読みました
めざめる月ノベライズを読んだ後どうしてもカレーが食べたくてカレー屋さんに入りバターチキンカレーとマトンカレーを待ちながらこの感想を打ちはじめました。
めざめる月本編を読んでた頃からですが千景くんが入ると監督チャンのスパイストーク表現が増えるのとても可愛いな…と微笑ましくなってしまいますね…。千景くんのスパイとスパイスかかってんのも好きです(?)
以下春組リーダーとルーキーオタク視点による偏った感想達です。あまり具体的には書いてませんが、小説ネタバレは多少あるので踏みたくない方はご注意ください。
コインの大きさについて
スチル絵を見ればなんとなくわかるようでわからなかったコインサイズ…きましたね。500円玉ほどの大きさ…!(こちらは小説のWEB試し読みで確認できますのでまだ手元に無い方は是非ご覧になってみてください)
海外のコインを見ながら彼らを幻視する生活をしていたのでこの情報は嬉しいです。
願わくばこのまま是非公式サイドからコインの現物販売されて欲しいですね…何卒…。
千景くんのこと
千景くんかなり人間らしい人だなって小説読んだら更に思いました。
感情を隠す余裕が無くなってくるとかなり表情に出るなぁ…という読みながらの印象。
まつげ表現がわりと出てきてちょっと表現の繊細さに個人的には面白くなってました(?)
千景くんは目線での訴えだったり表情以外の描写も多いですね。
綴が千景がなんでウソをつくのかわからない…のシーンが好きで、当時の千景の”わかりにくい“本質が的確に書かれてて確かに…としっくりきました。
咲也の自然と出てくる”家族“関連だったり温かい言葉一個一個が、結構彼の中でひっかかってイライラしてたんだなぁっていうのがノベライズ通してより伝わってきて、状況が状況なのでそうよな…という気持ちも。
ひっかかるってことは”理解できない“ではなく、心の中で何か“刺さる”部分でもあるので居心地は悪かっただろうな…
コイントス勝負の日課スタートの場面の去り際の表現とか、怖…となってました。
それが今は日課って言うところが、”丸くなった“ですね ニコッ
咲也の千景への関わり方
最初千景と関わるのにしどろもどろなところはありましたが、千景を引き止めるコイントス勝負では、手元ではなく目を見ていたり、言葉を丁寧に選んで伝えようとするところだったり…咲也がいかにしっかりしている子かというのが書かれていて佐久間咲也のことが改めて好きになってしまいました…。
初演、千秋楽前は肩を叩いたり、ボディタッチの距離感を持ち(咲也こういうことするんだ…!とも思いました)励ますような頼もしい表現がよく出てきて…メンタルメタメタになってた千景にとって心強かったのではないでしょうか。
劇中のいづみチャンの心境の中で咲也が千景を引っ張っていくようなフォローしている姿の具体的なやりとりが文面で見られて咲也の成長が胸にきました…すっかりリーダー…眩しい…
咲也は思考があるところが好きなんですけど、どこまでも人を疑おうとしないその姿勢にいつも心洗われる気持ちです。
舞台上で語らうシーン前後
ここ ここです もう 1ミリも逃したくなかった情報
上でも書きましたがコイントスで咲也が見抜いた時、目線の話が出てきたのと、舞台で語らう時の彼らの体制(上を見てるのかうつ伏せなのか)視線、仕草が細かに書かれていたの本当に…ありがたかったです。
咲也が千景を引き止めるセリフの中で、監督と至が咲也に千景を頼んだ…のあの文も好きで、それを咲也もきちんとわかっているのがもーー……良すぎて言葉にならないです。
布団が大道具に囲まれるように敷かれてたのも2人が舞台に見守られているような光景を想像してすごくグッときたのと、咲也の中での舞台という場所の在り方(彼にとって生きていく上で隣り合っている世界の一部…のように受け止めました)、そしてそれに何かを感じた千景(何かを重ねたのかもしれない)…立体視できるようで非常に良かったです。
天涯孤独というリンクスキルもありますが、千景と咲也にとって舞台、カンパニーという場所が暖かい、自分が在る事を許してもらえる場所である、表現が文面の端々から伝わってきて心に沁みました…
書き下ろしについて
いやもう、いづみチャン監督の言葉が全てだし…好きです。
いづみチャン監督が例の事件の件に関して”怒ってないわけじゃない“を見せたのも私的には良かったなと思ったのと、千景に対する肯定…という言い方は正しくないかもしれないですが、千景の人生のそれすらも何かを表現する為の力、原動力になってしまう舞台という生き物…本当にエースリーの醍醐味がいづみチャンの口からここで出てきたなと感じました。
桜も見え方によって姿を変える…昼と夜の姿の違いに春組を持ってきたのもいいなぁ〜
そして桜がモチーフフラワーの咲也もそれだよねとちょっと思いました。
いやーーーノベライズめざめる月ありがとうございました。ゲームも声と表情とBGMがついて楽しく読めるのですが、小説の文章だと想像させてもらえる形で書かれているのでゲームとは違った場面の色んなことがわかっていいなぁって毎回思います。良〜い薬です。