格ゲーマー人狼 第9回3戦目 総師範KSKさん
この記事は9/4放送の格ゲーマー人狼第3戦について書きます。基本的に、もう見た人向けに書きます。
9/4の第9回格ゲーマー人狼は ウメハラ・アール・総師範KSK・三太郎・ケンジ・石井プロ・マゴ・ふ~ど・えいた の9人で行われました。MCはいつも通りこくじんさん、GMはこちらもいつも通りさかなさんです。
放送のあと、マゴさん・ふ~どさん・三太郎さん・総師範KSKさんが集まって、主に第3戦の感想戦を行っていました。その中でKSKさんが「こくじんの放送後コメントを観たら、俺のプレイングが叩かれていた」という旨の発言をしています。
ぼくはこの日、アールさんの視点で観戦していました。第3戦はアールさんの陣営を応援しつつ、誰が人狼か考えながら楽しんでいたのですが、KSKさんの処刑される姿がいかにも「ウソをついていないのに信じてもらえない人」のように映ってしまい、強く印象に残っていました。
感想戦でKSKさんは「怒ってる人もいるなら、やり方を変えなくちゃいけないのか」と悩むようなことを言っていました。ぼくは今のKSKさんのプレイングはとても好きだし、これからも格ゲーマー人狼に出演し続けて欲しいと思っています。でも一方で、第3戦を観た人の中でKSKさんを叩くコメントをした人の気持ちもわかります。たぶんそういう人たちはKSKさんを強く応援していたんじゃないかと思います。アールさんの目線で観戦していたぼくも途中からKSKさんを応援したくなっていました。でもKSKさんは他のプレイヤーを説得できずに負けてしまったので、観ていた人たちの中には「何やってるんだよ、もっとうまくやってれば勝てたかもしれないじゃないか」という気持ちになり、腹が立って、「もうKSKを呼ぶな」なんていうコメントをした人もいたんじゃないかと思います。
ぼく自身、第3戦は今までの格ゲーマー人狼の中でも屈指のナイスゲームだったと思っていますが、一方で、KSKさんのプレイ内容にはもどかしさも感じました。今回は総師範KSKさんの応援のため、第9回格ゲーマー人狼第3戦のふりかえりを行います。
【役職】
村人:石井プロ・三太郎・ウメハラ 占い師:総師範KSK(初日のお告げは三太郎) 霊媒師:ふ~ど 騎士:マゴ
人狼:えいた・ケンジ 狂人:アール
【1日目・議論】
議論開始とともに 総師範KSK・アール・ケンジ の3名が手を挙げ、この順番に占い師をCO。 お告げ白は KSK→三太郎 アール→ふ~ど ケンジ→ふ~ど と開示。 また、ふ~どが手を挙げ霊媒師CO。 この展開の中でふ~どを本物と見る声が多い中、KSKが「ふ~どは確定の人間ではない」と発言。この時点での同調者はなし。 大多数の村人が、本物の占い師のKSKを偽と思ったまま議論時間が終了。
【1日目・投票】
人狼のえいたはKSKに投票。その後KSKはえいたに質問を投げ、自分に投票した理由を尋ねる。えいた「KSKさんは状況的にほぼ霊媒師が確定していたはずのふ~どさんを疑っていたから、三人の中で一番怪しいと思う」と的確にKSKの痛いところを突く発言。KSK「えいたは人間のときにはメタ要素を入れずに推理するはずなのに今は俺のことをメタ要素で疑ってくるので怪しい」と発言し、えいたに投票。 その後、村の流れがアール処刑に傾き、アールはウメハラに質問を投げ、「自分は本当は占い師ではなく霊媒師だった」と発言。いわゆるスライドのムーブをとった。それを聞いたウメハラは「ふ~どが先に霊媒師と名乗っている中、対抗COをするのが遅すぎたのではないか」と発言。 結局、この日はアールが処刑されて終了。
【2日目・議論】
人狼の襲撃はウメハラ。7人生存で議論開始。霊媒師のふ~どがアールの結果を「人狼」と開示。しかし直後に「人間だった」と結果を訂正。この動きに対し、KSK・三太郎の二人がやや不信感を表明するも、全体の雰囲気としてはふ~どを本物の霊媒師と見る方向になってゆく。 占い師は KSK→えいたが人狼、ケンジ→三太郎が人間。前日、アールが占い師から霊媒師にスライドしたことで占い師候補は2人となり、三太郎は2人の占い師から人間と言われたことになった。KSKは「えいた・ケンジが人狼、アールは狂人」と発言。ケンジは「三太郎さんが怪しいと思って占ったが、残念なことに人間だった」と発言。ふ~どはすべての結果を受けて「KSKさんの方が偽物に見え、ケンジさんの方が本物に見える」と発言し、ほとんど全員が同調。三太郎のみKSKの方を支持。
【2日目・投票】
投票候補はケンジ・KSKの2人の占い師。KSK・三太郎の2人のみがケンジに投票。あとは全員KSKに投票して、KSKが処刑された。ふ~どは自分の投票の際「もし俺が噛まれた場合はKSKさんを人狼だったとして進めてもらいたい」と発言していた。
【3日目・議論】
人狼の襲撃はふ~ど。5人生存で議論開始。占いは ケンジ→石井プロが人狼。これを聞いて石井プロ・三太郎の2人は「えいた・ケンジが人狼だ」と発言。マゴは初日から「俺は石井も怪しいと思ってるよ」と発言していたからか、このターンのケンジの占い結果を特に疑うことはなかった。
【3日目・投票】
石井プロはマゴに話しかけ、自身の潔白を主張するも「アールは人狼だった」と誤った発言をしてしまい、マゴに指摘され、言葉に詰まってしまった。その印象のままマゴの投票は石井プロに入り、石井プロ3票・ケンジ2票で石井プロが処刑され、ゲームセット。人狼2人生存の大勝となった。
【ふりかえり】
KSKさんは自分が本物の占い師であると強く主張していましたが、他の村人にはあまり響いていませんでした。とくに霊媒師のCOをしたふ~どさんを疑う発言をした際、他の人からの賛同を得られず、さらには投票時間中に人狼のえいたさんにこの発言を怪しい要素だと指摘されてどんどん不利になってしまいました。KSKさんは何も持たない村人のときは、もっと落ち着いて話をします。怪しい人を指摘するとき、疑う理由を特に話さないままでも他の村人たちから自然と支持が集まっているように見えます。ところが占い師になると途端に信用されなくなります。正義感を持って自分の正しさを唱え、対抗者を攻撃するのですが、どこか焦って空回りしてしまっているようにも見えてしまいます。「俺は理路整然としたことしか言っていない」と強く言い続けるのですが、言えば言うほど怪しまれてしまいます。
総師範KSKさんは以前にも一度、占い師になっていました。7/2の第2回格ゲーマー人狼の第1試合のことで、そのときも人狼・狂人が対抗に出てきて、KSKさんは疑われて処刑されてしまいました。
他のゲーム等を見る限りの印象ですが、KSKさんはとっさにロジックを組み立ててわかりやすい説明を披露するのがあまり得意ではないのだと思います。それはKSKさんのカラーで、魅力でもあると思います。村人という気楽な立場のときは、そのカラーがプラスに働いていると思うのですが、占い師になったときは「ちゃんと本物らしく説明しなくては」と思うあまり、焦ってしまっているように見えました。KSKさんは騎士2回・霊媒師3回も経験していますが、そのときはごく自然に信用されていました。そのときの状況と違うのは、対抗のCOがなかったことです。このことからKSKさんにとっては①占い師としての主張②対抗COとの議論 この2つが鬼門であるように見えます。
ぼくは格闘ゲーマーとしてのKSKさんをほとんど知りませんが、プロジェクトウインターやこれまでの人狼を見ている限り、KSKさんのおおらかさと鋭さが同居するプレイスタイルはとても好きです。だから今後も人狼に出演して頑張ってもらいたいです。今後のゲームの中でKSKさんが自分のプレイスタイルをどのように考えて展開させていくのかとても楽しみですが、ぼくとしては、KSKさんには占い師のときもメンタリストであってほしいと期待します。占い師で対抗者が出てきた途端に、なんとか必死にロジックを用意しようとして、焦って自滅してしまってはいけないと思うのです。KSKさんが他のみんなから信用されるときというのは、あまり論理的な理由の説明はせずに結論をビシッと発言しているときで、そういうときのKSKさんは自信たっぷりで頼もしくてかっこいいです。人狼ゲームは人を信用させるゲームですが、ロジックによってではなく雰囲気で信用を勝ち取るスタイルが作り出せたら、人狼ゲームにおいてかなり特異なプレイスタイルを確立することになるのではないかと思います。
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