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グリーゼ581c

581Cという地球によく似た惑星があるということを教えてくれた人物がいた。
そしてこの世は宇宙人だらけかもしれない、むしろ自分だけが宇宙人かもしれないという事も、教えてくれた。

私は幼いころからどこにもうまくハマれない感覚があった。

どうしてみんな何も思わずうまくできるんだろう。
うまくできない私は何がおかしいんだろう。
病名が付くほどおかしくはなく、普通に生きられるほど正常ではないわたしは、どこにハマればいいのだろうか。

こういう時、なぜ人は「だったら病名が付いた方がマシなのに。」という不幸に思考が向くのだろう。
過度に疑問に思わず、適度にいろんなことに悩みながら、それでも死にたいとは思わず生きていきたいと正直に思えばいいのに。

ある日突然、みんな宇宙人かもしれないし君だけが宇宙人かもしれないと教えられた時、ああ、そうかもしれないと妙に納得した。
安易な言葉でいうなら、救われた気がしたのだ。
そりゃ宇宙人まみれの中に居るなら、わたしだけが宇宙人なら仕方ないね。仕方ないけどこの地球に、581cではないここにいるんだから生きていくしかないね。

その思想は今も私に根付いているけどハマらない事に対する違和感は拭えていない。
むしろ宇宙人まみれの中or自分だけが宇宙人かもしれないという可能性に確信をもたらすばかり。
いっそその思想を知らなければ悩みの種が増えなくて良かったかもと恨む日もあるけど、でも知らないよりマシだったという気持ちが大きくあるのも事実で。

そんな宇宙人のような私が、日記のような、創作のような、寝る前の夢現の中でみた景色をすこしでも残せたら、いつかの宇宙人の君に刺さるといいな。

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