2024/11/13
水曜日
映画が安い日だったのでmygo総集編・後編を見てきた。
去年アニメ版を見て衝撃を受けたが、改めて良い作品だなと思った。
性格もめちゃくちゃ、過去も捨てられず引きずったまま、そんな歪な形でも「音楽」を通してなら向き合える、少しでも前を向けるという人間賛歌。
それぞれが自分の居場所を探している途中で、未来のことは誰にも分からない。分からないけど今こうして音楽を一緒に奏でている一瞬一瞬の積み重ねが彼女たちの場所となっている。
改めてグッと来たシーンは、あんまり特定のものに固執しなさそうな楽奈ちゃんが居場所を見つけたとおばあちゃんに語ったシーン。作中で彼女の内面が語られることはほぼ無く、視聴者の側からしても人物像がイマイチつかめないのだが、燈の歌詞や言動に強く惹かれていたり、先述の「居場所」発言からして会話を超越した強い結びつきを4人との間に感じているのではないかと思った。燈のソロライブに真っ先に(偶然ではあるかもしれないが)駆け付けたのが彼女であることもかなり意図的に思う。そこで何かしらの言葉を交わすのではなくギターの演奏に徹するというのも、「音楽」を通した結束といえると思った。
ラストの燈と愛音の会話も良い。一生宣言に対してみんなが真面目に考えてくれるの大好きや……
全体通して燈の強い意志、奮起を感じさせる作風で、一度バラバラになったものを再生産するというスクラップ&ビルド的なニュアンスが再集結のカタルシスに直結している。文句なしの最高のアニメ。