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file1.『田舎の朝は早い』

高知県土佐町石原
四国の真ん中にある人口320人ほどの里山、『いしはらの里』。
高知市からは車で約1時間。
まちを歩けば、いつもと変わらない人々と
豊かな自然に出会う。
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『田舎の朝は早い』

高知市から土佐町石原へ引っ越して半月が経った。
そこから感じること、「田舎の朝は早い」。
だいたいのお仕事を午前中に終わらせる。
農作業や集落の会議、清掃などなど。
何人かで集まって作業する場合は、朝の八時、遅くても九時には集まって作業を始めている。
一人でやる作業に至っては、日が昇り始めて
準備が整えば、取り掛かってしまう。

さとのみせでアルバイトをしている時、
午前10時半ぐらいだろうか、
一人のおじちゃんがやってきた。
「もう作業終わらせた。苗付けも完了」。
もう終わったの!?早い!
私にはまだ10時半だよ~という感覚なのに。
これからの季節、太陽が上がると
作業をはじめ、辺りが暑くなる前に作業を
終わらせてしまうという。

さっさとやることを済ませて、その日の一日をスタートさせる。

私自身も、石原での生活を始めて
生活リズムが良くなった。
さとのみせでアルバイトがある日は、
朝の九時には出勤するため、
七時ぐらいに起床して身支度をする。
そうして始まった日は、一日が長い。
長い分、充実している。
「一日ってこんなにも長かったっけ?」
という感覚に陥る。
早起きした日は、眠たくなる時間も早くなる。
日を超える前には、
布団に入り眠りについている。
何とも健康な生活が始まった。

これまでの学生生活は、午前三時に寝て
朝起きるか、夕方まで寝るかのどちらか。
ずっと寝ている日もあり、
ダラダラぐーたらな日を過ごすこともしばしば(このような日は嫌いではない)。
そういった生活を送っていた私からすると、
健康的な日々がやってきたという好感触。

朝が早くなりつつある毎日。
早い時間に起きて、
何らかの作業に取り掛かる。
これも石原に順応し始めた一つの証拠。

新たな土地に来て、
生活を始めた時、
そこにある当たり前の毎日に
身をゆだねていくことは、
そこに馴染む一つの方法ではないだろうか。

さあ、これからも石原でやっていこう!
「おはようございます」「おやすみなさい」を元気よく!!

※さとのみせとは、
 土佐町石原にある唯一の生活店舗

(令和2年4月5日記載)