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教師になんかなりたくない!?

小学校の先生を志望する人が激減しています。文部科学省によれば公立小学校の教員採用試験の倍率が、19年度は過去最低の2.7倍となったとか。高年齢層が大量退職しているため採用人数を増やしているものの、民間企業にいってしまうそうです。グラフを見ると20年前は倍率10倍くらいあるんですね。中学校も高校も志望者は減っています。倍率が高ければいいってものではありませんが、ある程度の質を確保するためには倍率も軽視できません。それにしても教師ってやりがいのある仕事だと思うし、収入も安定しているのに、なんでそんなに人気がないのでしょう。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG019280R00C21A2000000

近年は業務負担が多い教員よりも、採用状況が好調な民間企業に流れがちとの見方もある。コロナ下の学校現場では消毒作業などの負担も重く、人手不足を訴える声は多い。文科省はコロナをきっかけに外部人材の登用支援を促進している。22年度めどに小学校高学年で「教科担任制」を導入するなど、教員の負担軽減を進めて門戸を広げたい考えだ。

コロナ禍以前から、業務負担の大きさは指摘されていました。授業以外にも例えば部活動、例えば地域のお祭り参加。生徒を思う気持ちはあっても、負担が大きすぎては仕事は続けられません。小学校では教員は女性の方が多いのですが、校長になると圧倒的に男性が多く、女性は2割程度です。海外諸国と比べても女性校長の少なさは際立っています。子育てをしながらキャリアを積み上げていくのは困難なのでしょう。仕事と家庭が両立できるような環境作りは教員だけでなく、子どもにとっても大切です。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO63053050W0A820C2000000

国立女性教育会館の飯島研究員は「教員の働き方が子供たちの性別の役割分担意識に影響を与える可能性がある」と話す。19年に約150人の小中学生に「なぜ女性校長が少ないと思うか」と聞いたところ「だんしのほうがえらいから」「男の先生の方がしっかりしているから」などの回答が目立った。子供たちの眼前で女性リーダーが活躍する姿を見せることは、社会全体の意識改革を進める早道になる可能性がある

せっかく教員になってもハラスメントが原因で離職するケースは少なくないようです。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFE0863H0Y0A201C2000000

聖域化されがちな教育現場。外部の風を取り込むことで働きやすく、そして多くのことを学べる場になるように思います。

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