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<マレーシア>走る窓口で荷物を発送 配送用トラック改造【アジアのユニークビジネス】

それを売るのか、そんなサービスがあるのか。アジアでは思いもよらない商品やサービスに出会う。現地ならではのユニークなビジネスから今回は、物流大手がマレーシアで始めた「走る発送窓口」を紹介する。

DHLエクスプレスがトラックを改造した移動式窓口をマレーシアに導入(同社提供)

ドイツの国際物流大手DHLエクスプレスのマレーシア法人は2月16日、トラックを改造した移動式窓口を導入したと発表した。中国を除き、アジア太平洋地域では初という。

移動式窓口は3月末まで首都クアラルンプール北部のソラリス通りに設置し、その後、首都圏各地を巡回する予定。今後の設置場所は、同社のソーシャルメディアやウェブサイトで確認できる。改造したトラックの上部には太陽光パネルを搭載しており、サービス窓口の電力は太陽光でまかなう。二酸化炭素(CO2)の排出削減に貢献できるという。

また、同社は宅配ロッカーの拡充に向け、宅配ロッカー運営の地場パーセル365と提携した。2月16日時点でクアラルンプール、スランゴール州、ペナン州、ジョホール州、サバ州の計74カ所に設置しているが、6月末までに300カ所に拡大する計画。利用者は荷物を受け取るだけでなく海外発送もできる。

マレーシアのみならず、DHLが展開する220カ国・地域に荷物の発送が可能(DHLエクスプレス・マレーシア公式フェイスブックより)
DHLの箱や封筒、その他の梱包材も利用することができる(DHLエクスプレス・マレーシア公式フェイスブックより)

(2022年4月号より)