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ナチュルGS
お世話になります。
2024/07/01施行のリミットレギュレーションにより《永遠の淑女 ベアトリーチェ》の存命が確定したので最近気に入っている【ナチュル】について紹介します。
個人的に現時点で【ナチュル】を使用するなら一番強いと感じている自信作なので是非ご覧ください。
構築自体に変化はないので前環境にはなりますがCSの結果を載せておきます。
では早速。
構築
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「ナチュルGS」と謳ってはいますが基盤は「デモンスミスナチュル」です。
【デモンスミス】から《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を介して《ナチュルの神星樹》を落とす事により《ナチュル・モルクリケット》をサーチし召喚権を使用することで《ナチュル・ビースト》を盤面に添える事をコンセプトに据えています。
このギミックを採用したデッキは多岐に及びますが敢えて【ナチュル】を選択する理由を2点ほど紹介します。
《ナチュル・ビースト》の存在
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まず【デモンスミス】側で用意できる妨害は対モンスターに寄っている印象があります。
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また、全体的な傾向として手数が魔法に寄っているor展開ルートの中で魔法を経由する構築が環境に多いので妨害の隙を埋められる《ナチュル・ビースト》を安定して立てられる事自体がそもそもの優位性になると考えています。
《増殖するG》受けの良さ
このギミックのネックな点として挙げられるのが《増殖するG》受けの悪さです。
《魔轟神ルリー》の強制効果に撃たれた際はかなり重く、メインギミックで受けることに切り替えようとも最低でも2〜3ドローは許すのではないでしょうか。
【ナチュル】であれば《ナチュル・モルクリケット》を召喚する事が自体が《増殖するG》に対しての解答となるので手札交換程度でターンを返す事が可能です。
上記が【ナチュル】を採用している経緯になります。
構築内容に関して解説します。
【ナチュル】
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《ナチュル・モルクリケット》
このカードに召喚権を使用する行為を明確に強い動きとする構築にしているので削る理由がありません。
《ナチュル・カメリア》
準初動ではあるものの《ナチュル・モルクリケット》を落とせている時点で最低限の仕事をこなせている点や【デモンスミス】と星10シンクロの着地を狙える点、そもそも残すだけでリソースなので最大枚数。
《ナチュル・サンフラワー》
2枚採用するならせめてナーブやスティンクバグに散らすのが賢明ですが、明確に単体で仕事をしない札を増やすデメリットの方が気になるので1枚採用。
《ナチュルの春風》
春風の枚数=ナチュルの手数になるので基本的には3枚採用をしたいのですが枠の関係で2枚にしています。
《ナチュルの神星樹》
《ホルスの栄光-イムセティ》とこのカードを抱えている手札が一番強い点と、1枚の素引きなら許容できる事が多いので最大枚数です。
素引きサンフラワーを神星樹の入れ替え効果でギリギリ救ってくれるので覚えておきましょう。
【デモンスミス】
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付随する汎用も一緒に載せておきます。
特段取り上げて解説する必要もないと思いますが《閉ザサレシ天ノ月》に関しては一考の余地があるように思います。
というのも構築全体を通して横並びが得意ではないで、天ノ月を出すこと自体それなりの手札枚数を要求されます。
天ノ月からデモンスミスに繋げる運用というより天ノ月の効果+閉ザサレシの召喚条件により2面処理した後にデモンスミスに繋げて捲りに貢献できる点の方が評価が高いです。
このギミックの役割を星6エクシーズのみに絞るのなら《魔轟神ルリー》《魔を刻むラクリモーサ》《魔を刻む大聖棺》《魔を刻むディエスイレ》が不要となりますが、現状キルルートをスミス展開から《トロイメア・ユニコーン》を経由した《アクセスコード・トーカー》に依存しているのでここから脱却しない限りは必須枠です。
【ホルス】
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あくまでも手札の《ナチュルの神星樹》を手数に変換する事が大きな目的なので役割を遂行できる《ホルスの栄光-イムセティ》《王の棺》のみ3枚、あとは《ホルスの先導-ハーピ》のみ1枚です。
そもそもギミックに絡んでくるテーマではないので、これ以上に枠を増やしても恩恵が少ないです。
「手札誘発」及び「汎用札」
手札誘発を《灰流うらら》《増殖するG》《無限泡影》の計9枚としています。
構築の傾向としてギミックに寄っているので精々12枚程度しか枠を作れずギミック外である誘発は浮いた札になりやすい点から採用枚数を絞っています。
とは言え最大眼枠を作って入れるべき、みたいな考えもあるでしょう。
しかし《スネークアイ・エクセル》の様な妨害もワンキルも出来るような強い1枚初動を有しているタイプであれば撃ち合いに持ち込むのは理に適っているとは思いますが、残念ながら《ナチュル・モルクリケット》にエクセルと喧嘩できる程のパワーがないので撃ち合いに持ち込むのはナンセンスだと感じ最低限の採用にしています。
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《三戦の才》
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①4枚目以降の「指名者」
→イムセティやモルクリケットの様な消費の大きい初動への2ドローによるリカバリー
②手数を誤魔化す
→決して手数が多いわけではないので奪取した相手のモンスターを盾に捲りにいく必要がある為
③妨害の選択
→スミスが絡む際にシーザーorディエスの対応できる範囲が違う妨害を適切に選択する為
また、ビーストが確定している段階で魔法以外を抜くことで実質的な複数ハンデスを狙える
上記の様に役割が多く先後問わず常に抱えておきたい札なので3枚の投入としています。
というより三戦に関わらずある程度捲りを想定した札を採用しないと後手がゲームになりません。
個人的に《三戦の才》を過大評価している側面もあるので好みに寄る部分ではあると思います。
《救いの架け橋》
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既に【ナチュル】に触れている場合に《永遠の淑女 ベアトリーチェ》及び《おろかな副葬》で【ホルス】に触れる択を作れます。
従来の「ナチュルホルス」では採用がよく見られた1枚です。
ただ念頭に置いておいて欲しいのが本構築の基盤は「ナチュルホルス」ではなくあくまでも「スミスナチュル」であるという点です。
この構築での【ホルス】の役割は
①素引きした神星樹を手数に変える
→詠聖で神星樹を切る場合にはルリーに召喚権を割く必要があるので結果として手数が増えないので極力避けたい
②《No.90 銀河眼の光子卿》によるニビルケア
→モルクリ初動の場合、ナチュビ+モルクリが成立する時点でニビルを踏む
③《王の棺》によるgチェック
→gを投げてきた場合はホルスを出さずにモルクリnsで0ドローに抑え「カメリア+サンフラワー」を相手のターンに成立を狙う
④《ホルスの栄光-イムセティ》にうららを貰える
→デッキ単位で一番重い誘発なので厳しいことに変わりはないがナチュルに貰うよりマシと考える
⑤後手の手数+打点
→ナチュルが後手を捲れる性能や打点を有していない点をカバーする
上記を役割として据えている為、従来の《赤き竜》を経由した星12シンクロを成立させる事を前提としたデッキタイプとは根本の考えが異なります。
当然《救いの架け橋》の採用はこの役割を遂行しやすくなるメリットがあるので、候補から100%外れているわけではありませんが幾つかのデメリットも付随することに注視しなければなりません。
例えばデッキスロットの圧迫です。
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最低でもメインから3枠、最大限に活かすとなるとメイン5枠、EXで3枠必要になります。
ここで問題なのが手数になり得るカードが《王墓の石壁》しか存在しないという点です。
先述した通り誘発を絞っている都合、必然的に後手は手数で捲ることを前提とする必要があります。
その点を考慮した場合、《ナチュル・サンフラワー》《ホルスの先導-ハーピ》に加えて《ホルスの祝福-ドゥアムテフ》《宝玉獣 コバルトイーグル》という明確に手数になり得ないカードを増やしてまで「架け橋ギミック」を採用する行為は理に適っていないと考えます。
また《救いの架け橋》の採用に伴い広がる択もさほど強いとは言えないのもネックです。
例えば
・運要素が多分に絡む上に相手に墓地アドを与えかねない《真血公ヴァンパイア》
・《ナチュル・ビースト》と役割が被る《魔法族の里》※1
・《琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ》を失い蓋性能を落とした「赤き竜ギミック」
上記が該当します。
※1…石壁と択を作れる場魔法なら里である必要はありませんが最も有力な候補が《魔法族の里》である為。
《王墓の石壁》
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「架け橋ギミック」を採用する理由です。
第二の《王の棺》でもあり、単発除去なら【ホルス】としてのリソースが残る等優秀な点もありますが個人的にこのカード自体の評価がかなり低いです。
理由として構築単位で重い誘発が《灰流うらら》であり次点で《ドロール&ロックバード》であるという点です。
《王墓の石壁》は上記2種の誘発をかなり重く受けるカードであり特に《灰流うらら》に関して言えば
「石壁+石壁のコスト+イムセティ+イムセティのコスト」の計4枚の手札損失を《灰流うらら》によって失うことになります。
《ドロール&ロックバード》は処理後に撃たれるだけで手札-2した上で機能不全に陥ります。
ただでさえ重い誘発を更に重く受けるギミックを採用するのは結果としてデッキパワーを落とし兼ねないという点から不採用としています。
立ち回りについて
特段展開例を解説するほど分岐があるわけではないのでこういう手札の時はこうする、程度に抑えていきます。
ご存知の方も多いかとは思いますが《ナチュル・モルクリケット》1枚から《ナチュル・ビースト》を生成する動きだけ書きます。
モルクリns→モルクリefカメリアss→カメリアef神星樹落とし→神星樹ef春風サーチ→春風efモルクリss→カメリアとモルクリでナチュビss→モルクリefモルクリss
盤面:ナチュビ+モルクリ
ナチュル+他ギミック
基本的に他ギミックからスタートします。
対面次第ですが《ナチュル・ビースト》が構築内で用意できる妨害で一番信用できるためです。
モルクリまで《灰流うらら》を待たれている可能性も0ではありませんが誘発を撃たせた上にモルクリを墓地に置けている時点で仕事をしたと捉えましょう。
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モルクリケット+イムセティ+魔を刻む
一番手数の多い手札です。
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イムセティ→魔を刻む→モルクリの順でスタートするのが一番誘発受けがいいです。
というのも魔を刻むスタートはドロバを重く貰うので極力避けたく、イムセティならば1ドロー+棺を抱えた状態で受けられるので光子卿が最低限成立した上でモルクリorカメリア+墓地にモルクリ+サンフラワーを用意できます。
モルクリスタートはドロバならナチュビ成立なので問題ありませんが《灰流うらら》と《原始生命態ニビル》を持たれているとナチュビに触れないのでかなり微妙です。
《増殖するG》はそもそもいつ撃たれてもモルクリで止まれます。
イムセティ効果宣言に対して
・《灰流うらら》
→スミスからシーザー成立、モルクリからナチュビ成立
・《ドロール&ロックバード》
→ホルス2種から光子卿+モルクリns(=カメリア+サンフラワー)
・《増殖するG》
→モルクリnsで0ドローに抑える
・《無限泡影》(カメリア)
→光子卿+シーザー+リトルナイト+墓地モルクリ
→光子卿+ナチュビ+リトルナイト+モルクリ
大体何撃たれてもそれなりの盤面で返せます。
神星樹+詠聖
《刻まれし魔の讃聖》を採用している理由になります。
不採用だとルリーサーチ→神星樹を捨ててモルクリスタートをするしかなくなるので個人的には採用しておきたいカードです。
下記が展開ルートになります。
詠聖ef魔を刻むサーチ神星樹墓地へ→神星樹efモルクリサーチ→魔を刻むef讃聖サーチ→讃聖efトークン生成→トークンで鎮魂棺ls→鎮魂棺ef→魔を刻むss→魔を刻む(墓地)ef鎮魂棺戻してss→魔を刻む2体でシーザーxs→モルクリnsからナチュビssまで
盤面:ナチュビ+シーザー+墓地モルクリ
この先はサイドプランについて解説します。
秘匿しているわけではありませんが試す前のプランもあるので有料と致します。
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