カメレオンの眼*80

すでにおやつの時間を回ろうとしていた。
今日は行列のできるラーメン屋、駅前のカフェ、買い物をする予定を立てていた。

ラーメンのために並んでいると、立っているのが辛く感じられ、長時間外にいるのはよそうと思った。本当なら中盛りにライスと行きたいところだったが、並がちょうど良い。10分も経たないうちにカフェへ向かう。

シャッターで閉じられた店には、今日の日付が貼り出されており、残念で思わず声が出てしまう。
体調のこともあるので、買い物を済ませて早々と帰ることにした。

膨れ上がった布製のバッグを脇に、バスを待って乗り込む。
バス停で声をかけた年配の女性と、10分という短時間だがお喋りを楽しんだ。南町田へ行ってきたと話す彼女に、私がよくミュージアムへ行くことを伝えた。本当なら、脇に抱えたバッグを見せたかった。

体調のことを少しの間忘れていた。
今日に対する感謝を白杖の彼女に伝えて、彼女より一つ前のバス停で降りた。

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