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猫の長寿化は近い AIM30発表会

情報に疎い人は猫が30年生きる時代、人間が120年生きる時代がもうすぐ迫っていることに気づいていないのかもしれない。しかしもうすぐの話なのである。今日は猫のお話。マルカンというペットフードメーカーをご存じだろうか。ペットフード・用品全般製造および販売、犬猫支援事業さらには不動産事業を営んでいる、中規模な会社である。この会社が出しているマルカンAIM30の発表会が11月30日に千葉市で行われた。元AKB48の高橋みなみが登場し、マルカン社のAIM30の宣伝を行ったのである。「マルカンAIM30」は、アミノ酸「A-30」を配合した、猫の健康維持をサポートする総合栄養食。今年3月より販売を開始すると瞬く間に人気商品になっている。しかし効果はまだ疑問符が付いているようである。

マルカンAIM

AIMとは?

AIMとは、1999年に宮崎博士によってはじめて発見された腎臓病の治療薬。腎臓というのは一度ダメージを受けてしまうと機能不全に陥ってしまい、死に至る。ネコ科の動物は特に腎臓病で死ぬ傾向があり、ネコが15歳程度で死んでしまう最大の理由の一つと言われていた。これまで対症療法しかなかった腎臓病治療の可能性をもたらすAIMの開発は多くの愛猫家に注目を浴びており、臨床試験の動向も非常に注目されていた。AIMの開発は一時、コロナウィルスの影響により、止まってしまっていたのだが、有志による寄付金が集まったおかげで、再度研究が再開できた。現在は実用化に向けた臨床試験がスタートしようとしている。

猫の寿命が延びる?

小型のイエネコ、中型の野生猫、大型のヒョウなどにもこのAIMは効力が出ると期待されている。AIMは血液中にあるタンパク質のひとつで、体内で生じるさまざまなゴミにくっつき、掃除する役目を果たす。多くの猫が腎臓病で苦しみ命を落としていることが分かっており、この薬が実用化されることで猫の寿命は30年程度まで伸びると、獣医師たちは予測している。猫の世界最長寿記録は38年でアメリカの猫であった。腎臓病の発症を予防できることになり、今後はほとんどの猫が30年以上生きれるのではないかという期待が高まっている。勿論この薬が本当に効くのであれば、人間にも役に立つことになる。猫も人間も長生きし、かつ健康状態を維持したままの時代を迎えることができる。猫の腎臓病はいままで「治せない病気」と言われていた。

宮崎博士の現在

宮崎博士は東京大学で研究を続けていた。しかし今年になって、4月1日一般社団法人AIM医学研究所を創設した。現在は研究所でヒトとネコの新しい創薬に向かって研究を開始している。それ以外にはサプリ・ペットフードの開発も行っているという。




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