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飲むタイプのコロナ治療薬承認なるか

コロナウィルスといえば、ワクチンを想像するだろう。しかし今回の話はコロナウィルスワクチンではなく治療薬、すなわち飲む薬である。塩野義製薬が年内の早期承認目指す話である。河野太郎行政改革相は、8月10日までに総接種回数は1億回を超えたと発言。菅義偉首相は8月下旬までにすべての国民の4割超が2回目の接種を終えることが目標と述べているが、新型株も出現し、とても安全とはいいがたい状況である。その中で期待されているのが飲み薬なのだ。

新型コロナウイルス治療薬

塩野義製薬はすでに7月22日から新型コロナ治療薬の初回投与を実施する臨床試験を開始。治験が難しい医薬品を発売後に評価を行う条件で承認する「条件付き早期承認」を年内にも厚生労働省に申請する予定だ。新治療薬はターゲットとなる新型コロナウイルスが増殖に必要な『3CLプロテアーゼ』酵素を阻害し、ウイルスの増殖を抑え込む効果がある。すでにコロナに感染したネコの実験でコロナウイルスを阻害することに成功し、人にも有効性が期待されている。年内の承認の可能性は十分に高いと言われている。この治療薬は軽症から中等症の患者が対象で1日1回、5日継続して飲むことで体内のウイルスを除去し重症化を防ぐと期待されている。同社は実用化に向けて国内で100万~200万人分を供給できる体制を年内に整える。

塩野義とファイザーどちらが先か

塩野義の経口治療薬と同タイプの治療薬は、アメリカのファイザー社も開発を進めている。ファイザー社も臨床試験が進んでおり、どちらが先に承認されるのか競争状態である。現在国内で承認されているコロナ治療薬はレムデシビル、デキサメタゾン、バリシチニブなどがあるがすべて点滴薬であるため、経口治療薬として出るのはこれが初。点滴と違い、自宅で投与できるため経口のほうが助かるのは間違いない。




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