なぜ猫は香箱座りをするのか?
猫種を問わず、ネコは香箱座りをすることで有名である。猫を飼育している家庭であれば香箱座りをしている猫を何度も目撃しているはず。しかしここで疑問も出てくる。なぜ猫は香箱座りをしているのだろうか?これにはそれなりの意味があるから。香箱座りをすることでどのような効果が猫にはあるのだろうか。
香箱座りとは?
香箱座りは猫が前足を折り曲げ、胸の下にしまいこむようにして座っていることを指す。警戒を解いた状態の座り方とされており、ある程度警戒心の薄れた猫が取る姿勢の一つと言われている。この姿勢を取ると言うことは少なくとも警戒はあまりされていない証拠とされる。理由は前足をしまい込むように座るからだ。外敵が迫っている状況でこのような姿勢を取ることはまずありえない。ちなみに、「香箱」とは、お香などを入れるためのフタ付きの箱を指しており、ネコのこの座り方が「香箱」にそっくりなことからこのような名称になったと言われる。ちなみに、猫の香箱座りには数種類のバリエーションが存在する。そのなかのひとつが香箱座りなのである。
なぜ香箱座りをするのか?
香箱座りしている猫はリラックスをしていると言われる。上記でも説明した通り、前足を体の中に引っ込める座り方であるため、警戒している時に取るポーズではない。もし飼い主の目の前でこのような座り方をした場合は、飼い主が信頼されていると言う証拠になる。飼い主がそばにいる、環境が落ち着いているなどの理由で、猫が安心しきっていると考えられるからだ。猫を飼い始めた初期の時点で、ネコがこのような座り方をすることはまずない。香箱座りには色々なパターンがある。後ろあしがはみ出たパターン、前あしを伸ばしたパターン、さらには前あしが収まっていないパターンもあると言う。これは猫の特徴や性格によって左右される。
長時間の香箱座り
その一方で、長時間、ずっとこの座り方をしているときは注意しなければならない。それは体調不良の可能性が考えられる。知っての通り、ネコはある一定の執着心があるが、飽きっぽく、気まぐれな生き物。そのため、ずっと同じことを長時間続けることは珍しい。長時間香箱座りをして過ごしている場合、痛みや怠さがありじっと耐えている可能性が考えられる。体のどこかに不調があり動くのが難しい状態になってしまっている可能性もあるため、一向に動かない場合は、動物病院へ連れて行くと言うケアも必要になってくる。嘔吐していないか、下痢したりしていないか、食欲が落ちていないかなど確認するようにしよう。