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世界動物の日

世界動物の日というものを知っているだろうか。1931年の国際動物保護会議で10月4日は世界動物の日として制定された。この日には、世界各地で動物愛護・動物保護のための様々な活動が行われる。今から80年以上前に動物愛護の必要性が問われていたのだ。近年は動物に対する法整備も進んでいる。2013年に施行された改正動物愛護管理法では、飼い主の努力義務として飼育するペットを終生飼養することが定められている。

「世界動物の日」とは?

「世界動物の日」とは、動物の愛護や保護を目的として、制定された日。10月4日は、動物の守護聖人とされるアッシジの聖フランシスコの祝日であったため、世界動物の日はこの日にちなんで定められた。毎年10月4日に世界各地で関連行事などが行われている。行事では野生動物の激減問題、動物実験問題、さらには犬や猫の殺処分問題に関するものが多い。

野生動物の激減

今全世界では絶滅危惧種の動物が急増している。野生生物の個体数は過去50年で3分の2以上減少。人間による自然界の破壊により、動物たちの生息地が奪われている。国際自然保護連合による現在の絶滅危惧種の動物は30000種類を超えている。大昔に繁栄した恐竜のように、生き物がいったん絶滅してしまうと、二度と地球上に戻ることはなく、人間の手でよみがえらせることもできない。もし絶滅する動物が増えていくと、人間だけでなく、地球の全ての生き物や生態系に影響をあたえることになってしまう。

動物実験

医薬品などの非臨床試験では動物が実験都市使われてしまう。マウスやモルモットがその典型。それに対する批判が世界中で高まってきており、現在は動物実験を行わない「クルエルティフリー」をうたうメーカーやブランドが増えてきている。動物実験に対して規制を行う国も出てきている。

殺処分

ペットとして人気の猫や犬。彼らは無神経な飼い主に捨てられることで、野良となってしまい、いずれは保護センターなどで殺処分されてしまう。殺処分の問題がメディアで多く取り上げられ、「殺処分ゼロ」を掲げる自治体が増えてきている。だが、依然として殺処分の数はとても多く、ペットを捨てる人間が絶えないという実態がある。

動物ごとの記念日

またこれとは別に、世界では動物ごとに記念日を定めている。国内の猫の日は「にゃんにゃん」という猫の鳴き声に合わせてつくられて、2月22日。さらには世界猫の日が国際動物福祉基金によって8月8日に定められている。犬の日は犬の鳴き声「ワンワン」にちなんで11月1日。これは一般社団法人ペットフード協会が1987年に制定した。

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