既存の慢性ウイルス感染と再活性化が長いCOVIDの発症に与える影響

既存の慢性ウイルス感染と再活性化が長いCOVIDの発症に与える影響

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36454631/

Michael J Peluso et al. J Clin Invest. 2022.
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引用元

概要
背景 エプスタイン・バーウイルス(EBV)、サイトメガロウイルス(CMV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)などの慢性ウイルス感染の存在と再活性化が、ロングCOVID(LC)の潜在的寄与因子として提案されているが、COVID-19の急性期以降の、現在のLCのケース定義に合致する長い時間経過の特徴的な個人コホートでの研究は限られている。

方法 SARS-CoV-2感染歴のある成人280人のコホートにおいて、LC症状の有無や種類、既往歴(COVID-19歴やHIVの状態を含む)を評価し、民間検査機関を用いてEBVおよびCMVの血清学的検査を実施した。共変量調整バイナリロジスティック回帰モデルを用いて、変数とLC症状との間の独立した関連を明らかにした。

結果 最初の診断から中央値で4ヶ月の時点で、疲労や神経認知機能障害などのLC症状は、最近のEBVの再活性化(早期抗原D [EA-D] IgG陽性)または高い核抗原(EBNA)IgGレベルを示唆する血清学的証拠と独立して関連していたが、EBVウイルス血症の継続とは関連がなかったことが確認された。最近のEBV再活性化を示唆する血清学的証拠(EA-D IgG)は、疲労と最も強く関連していた(OR 2.12)。HIV感染もまた、神経認知機能障害と独立して関連していた(OR 2.5)。興味深いことに、CMV感染の血清学的証拠を有する参加者は、神経認知的LCを発症する可能性が低かった(OR 0.52)。

結論 全体として、これらの知見は、LC発症の可能性に対する慢性的なウイルス同時感染の影響の違いを示唆し、異なる症候パターンを予測した。COVID-19の急性期におけるさらなる評価が必要である。

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