重症真菌症の世界的発生率と死亡率

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重症真菌症の世界的発生率と死亡率

https://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(23)00692-8/fulltext

デヴィッド・W・デニング教授（FMedSci
Published:January 12, 2024DOI:https://doi.org/10.1016/S1473-3099(23)00692-8

概要
真菌症の発生率と死亡率の現在の推定値は不正確である。リスクのある人口を分母として、2019～21年の年間発生率を推定した。2010年から2023年までの広範な文献検索と、各国および世界の疾病負担に関する85以上の論文を組み合わせた。粗死亡率および帰属死亡率は、未治療死亡率、治療を受けた患者の割合、治療を受けた患者の生存率を組み合わせて推定した。認知度、ガイドライン、診断法や治療法へのアクセスは、治療された患者と治療されなかった患者の比率に反映された。推定値にはインフルエンザやCOVID-19のアウトブレイクは含まれていない。120カ国以上のデータが含まれる。年間2,113,000人以上が慢性閉塞性肺疾患、集中治療、肺癌、または血液学的悪性腫瘍に関連して侵襲性アスペルギルス症を発症し、年間死亡率は1,801,000人（85-2％）である。慢性肺アスペルギルス症の年間発生率は1,837,272人で、340,000人（18-5％）が死亡している。毎年約1,565,000人がカンジダ血流感染症または侵襲性カンジダ症に罹患し、995,000人（63-6％）が死亡している。ニューモシスチス肺炎は505,000人が罹患し、214,000人が死亡している（42-4％）。クリプトコッカス髄膜炎は194,000人が罹患し、147,000人が死亡している（75-8％）。その他の生命を脅かす主な真菌感染症は、約30万人が罹患し、16万1,000人（53-7％）が死亡している。真菌性喘息は約1,100万人から500万人に感染し、年間46,000人の喘息死の原因となる可能性がある。これらの最新の推定によると、侵襲性真菌感染症の年間発生率は600万～500万人、死亡者数は300万～800万人であり、そのうち約200万～500万人（68％；範囲35～90）が直接の原因である。

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出版 2024年1月12日
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